ウマ娘の映画を見てきたよ
5月26日、僕が応援していたのは第一に――
平山 怜。マジック:ザ・ギャザリングというカードゲームのスポンサードプロプレイヤーで、世界選手権への切符がかかった戦いに挑んでいた。
見事、世界選手権の参加権を手に入れた。
第二に――
1,3,4,5,7,10,14,17,18。
「ただ見るだけの競馬って応援感がないし、コンテンツにフリーライドしている感があってやだ」と思って買ってみた。
そして――
『ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉』だ。
以下ネタバレを含む映画の感想です。
筆者いってつは競馬のこともウマ娘のこともよく知りません。推敲もしません。
本当にただの感想です。
乾燥
アドマイヤベガの出番がたくさんあってうれしかった。あんなにいっぱいイジってもらえてよかったね……お前は幸せ者だよ……
「わたあめ。わたあめを食べるべきだわ」
わたあめのフワフワ要素って見た目だけじゃないか?
口に入れた瞬間にクシュ……ってなるだろ。
「天日干しね。この手の旅館の割にはよくやっているわ」
布団レビュワーアヤベ。逆にあの合宿所の見た目で天日干しじゃないことあるか??
RTTTでもらったアヤベさん色紙を自宅デスクに置いているのですが、職場の同僚のデスクにも置いてあり、職場でも自宅でもアヤベさんが見れておトク。
アドマイヤベガは勝負服がかっこよくて好きになりました。あんなにかわいいやつだとは思いませんでした。
タキオン
この映画の予告編がでた当初は「アグネスタキオンが怖すぎる」みたいなコメントも多かったと思います。
実際の作品でのタキオンの描かれ方は素晴らしい!。
皐月賞前にジャングルポケットがタキオンの研究室を訪れる。そこでアグネスタキオンは「Aプランか、Bプランか……」と研究方針を悩んでいるよう。
そこにポッケがあらわれ、「お前に勝つ」と豪語する。
ここでタキオンが悩んでいる選択肢はおそらく、
「次のレースで確実に故障するが”最強”の走りを見せることでウマ娘の可能性を示す」
「次のレースで故障しないように走る。勝つだろうが、"最強"ではない」
――の二択。そこにジャングルポケットが現れたことで「ポケットに可能性を示せば、ウマ娘はまた一段進化する」と確信して、皐月賞で怪我することを選んだ。
目論見通り皐月賞で強さを見せつけたタキオンは出走を停止する。
結果、タキオンの予想通りジャングルポケットたちは日本ダービー、ジャパンカップですばらしい走りを見せるが、その走りを見て、タキオンは思いがけず衝動的に走り出してしまう。
映画冒頭の「走るために生まれてきた」、タキオン自身の「走るのはウマ娘の本能」という言葉通り、観察する第三者を選択したタキオンは本能にかられ、再びレースに戻ることになる。
スポーツにせよ芸術にせよ、何かを極める道の中でわたしたちはふと冷静になる瞬間がある。論理的に考えて、最良に思える選択肢を取ろうと考える。しかしその後で、本能が「間違った」と叫ぶ。
もちろん、タキオン自身は「間違えた」とは叫ばない。が、これだけのタキオンの機微を見せる演出に舌を巻きました。
だんだんと散らかっていく研究室、走りたがっているかのように激しくなる貧乏ゆすり――
次にタキオンがレースを去るとき、タキオンはまったくの狂人、冷徹な研究者としてではなく、レースを愛するものとしてレースを去ることになるでしょう。
おわり
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