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涸沼川分水堰(ひぬま、茨城県笠間市)

●概要
涸沼川洪水時に飯田ダムへとその一部を導水する県営堰。
竣功:1991年?  型式:G  
目的:F


●見学情報
駐車場:無 トイレ:無 自販機:無 天端:不可 直下:不可 


●参考リンク・引用


●道中

茨城県笠間市、飯田ダム。
目的はFNW、自由越流式のよくある自治体型ダム。
左岸側に数台分の駐車場と案内板があり、
その一枚を見ると分水堰の存在が示されている。
曰く、ダム北東を流れる涸沼川の洪水時にはその水を飯田ダムに流す役目を果たすらしい。
堰の在処も描かれているので到達は容易。
がしかし、水路自体は省略されていて吐口はどこなのか問題が発生。
(Googleマップより)
付近は小さな沢が多くありどこなのやら…
という事で目星を付けた沢へ。
がしかしハズレ(多分)。これ以上は藪もあったし、さすがにこれは違うかなという雰囲気だったので撤退。もう2本ほど探っても良かったのだが、湿気がズッシリとのしかかる暑さに参って参って…。
そしてお待ちかね分水堰へ移動。堰に近付くと水路が並走している事に気付く。
勝手に暗渠だと思っていたので、ああこれがそれね!と😅
涸沼川に到着。さすがに案内板めいたモノは無し。
関連をにおわせる設備としては右岸側の水位観測局。
飯田ダムの名が見える。
橋から下流を眺めるとすぐそばに堰。これぞ涸沼川分水堰。右岸側は施設、左岸側は農地?で冬枯れ時期でも下流面は厳しそう。
平時は只々水通し部分を流れる。
流量が70㎥/sを超過すると、その25㎥/sが自ずとこの導水路へと流れ込む設計らしい。
呑口少し下流に謎穴。
別角度。
流れ込んだ水は数十mの蓋渠区間を経て、
約500m、道沿いを流れる。
水路の様子。
終盤、道路を潜り暗渠。そこから更に800m程流れて飯田ダム湖に至ると思われる。
振り返ってパシャリ。青線が涸沼川、赤線が導水路。
導水路には越流堤らしきも設けられていた。ここが稼働してしまった時は愈々マズイはず。
開渠終端。それが何であるかを示すものはこの日、見当たらなかった。
(地理院地図より)
そんなこんな、今回辿る事ができたのは赤実線部分。
帰宅して地図を見ると赤点線部分にそれと思しき水路。
意外と南まで流れているので、再訪時にはそれを念頭に漁ってみたい。
お邪魔しました~
(分水堰上流の様子)

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