『キス』
初めてキスした時のこと、覚えてる?
迂闊にも女にそう聞かれた時、
ケンの頭の中では
ずいぶん昔に忘れ去っていた、
亡き妻とのはじめてのキスがフラッシュバックしたのだった。
今更かよ、
まざまざと細胞に蘇る記憶に圧倒されつつも
ケンは自分に呆れた。
何ヶ月も蓋をされていた何かが
間欠泉のように噴き出し
帰り道の雨の中
ケンは膝から崩れ落ちた。
今更かよ。
ケン。
ごねんね。
幸せになってほしいの。
寂しいって、塞ぎ込んでたの知ってる。
そばにいたのよ。
1人で寂しそうなケンを見るのつらかった。
早く元気になって、心からの笑顔見たかった。
だからすごく嬉しいのよ。
ケンが笑ってる。
お洒落してる。
ウキウキしてる。
ソワソワして待ってる。
でもね、、、、
ケンのやさしい目
気遣う声
失礼ってそっと額にかかった紙の毛をよける
熱があるのかな?って額に手をあてる
そのままほっぺから肩へ
抱き寄せて
すっぽり包む
ケンをすっぽり包む
忘れちゃダメよ。
ケンとお似合いの
上等な女性と出会うまで
まだ、忘れちゃだめよ。
シモーヌさんの企画に参加記事です。
はじまりの記事はこちら。続きを勝手に創作しました。
楽しいな〜♫
ウキウキするな〜❤️
って、適当な感じで書きましたよ🤗
今日も最後まで読んでくださりありがとうございます! これからもていねいに描きますのでまた遊びに来てくださいね。