昇仙峡のワイルドな原石屋のオッチャン
原石屋の人はちょっと変わった面白い人が多い。
山梨の昇仙峡に行く道沿いにやばい原石屋を発見した。
アメジストや水晶の原石が店の入り口の庭に野ざらしでゴロゴロと無造作に山積みに置かれている。大きいものから小さいものまで、
こんな状態では一つや二つ持って行っても全く気が付かれないだろう。
看板に小さく「これは売り物です」と書いてあるが「どうぞご自由にお持ち下さい」といった感じ。
スゴイワイルドな石屋だ。
ちょっと怪しげな雰囲気だがこの店は立ち寄らない手はないと、勇気を持って中に入ると、おっちゃんが「まあお茶でも」とお茶を出してくれた。
おっちゃんは石の話をしだすと止まらない。一方的にペラペラしゃべりだす。
高い石を売りつけられるのか、と最初は身構えたがどうやら全く商売っ気はないようだ。
石に付いている値札を見るとどれも東京で買うよりめちゃくちゃ安い。
昇仙峡で採れた水晶はありますか?と聞いたら「そこら辺ある汚いのがそうだよ」という。値札は付いていない。
昇仙峡の水晶は現在すべて採掘禁止で昔採れたものだけしか無いのでとても貴重だと知っていた。
恐る恐る値段を聞くと「その大きさなら3,000円でいいよ」と驚きの値段が返ってきた。もちろん買いだ。
その後も30分近くなんだかんだ石の話を聞かされ帰り際には「また来てね」とわざわざ車まで送ってくれた。
昇仙峡のワイルドな石屋のおっちゃんはただ純粋に石が好きな石クレイジーなとてもいい人でした。