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彼を知り己を知れば百戦殆からず

最近ずっと書いている経済っぽい話は、ぼくが「円安は止まらない」と推測しているのと、その根拠になる。無論それが当たった、ハズレたといった話をしたいわけでもない。

最近、少し本を読んだり調べてみて思ったことがあった。

そもそも経済というのは、変数が多すぎて未来を正しく予測するなんて不可能だ。
天災を予見できる人などいないし、戦争やパンデミックにしてもわかるとすれば、それを起こした当人くらいだろう。
スーパー賢い人たちが寄ってたかり政策を考えてもコントロールできないことや、ウルトラ賢い経済学者同士であってもまるで宗教のように主張が違っていたり、メディアに露出するエコノミストがことごとく予測を外すのも、そういうことなんだと思う。

それでもぼくが推測しようとする理由は二つあって、一つは暇だから。
そして、もう一つはこちら。

未来の予言はできないけど、推測してシナリオを描くことはできるはず。

「理由」という余談

未来を当てることが目的ではないので、その要因となりそうなカケラを集め、いくつかのシナリオを想定しておけばいいと考える。
そして、それが自分自身や家族の資産、生活防衛をすることになると思っている。

「彼を知り己を知れば百戦殆からず」である。

こうして推測した中で最も可能性が高いと感じたのが、「円安は止まらない」だった。

個人的には今のインフレ(物価高)はまだ入口に過ぎないと思っている。
そして、その要因の一つである円安もぼくはまだ続くと推測している。

ゴールドラッシュ

デフレの時代が長くそれが変わることなく当たり前だったためか、世間の空気は危機感の醸成があまりなされていない気がする。
「失われた30年」だもんなぁ、そりゃ若い世代の人が実感として湧かないのも無理もないよなぁ。
けれどデフレからインフレになるって、きっと生活にかなりの変化を及ぼすことになる。だから商売をされている人もそうでない人もすべからく、それぞれにできる範囲で資産防衛、生活防衛を真剣に考えた方がいい時代になったと思う。

大きなお世話だろうし、これで何事もなければ、ぼくはオオカミ壮年だろうけれど。でもまぁ、備えあれば 憂いなしとも言うし、それに円安やインフレはおそらくなかなか止まらない。

さて、先述の日銀が選択を迫られる「進むも地獄、退くも地獄」の利上げだけれど、これは「やりたい」「できない」でなく、「せざるを得ない」ということに帰結すると思っている。
その場合、起こると思うシナリオは既述の通りだけれど、そうなるといよいよ本格的にスタグフレーションに突入かもしれないなぁ。

つづく



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