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お盆2024

今年も無事にお盆の時期が終わった。
昨年は父、今年は祖母の初盆(新盆?)となり、準備も来客も多く本当に落ち着かなかった。

我が地域のお盆は、七夕飾りを作ることから始まる。旧暦(8月7日)でやるのだ。
それはそのまま玄関先に飾られ、お盆に帰ってくるご先祖さまの目印になるそう。

でも、昨年父の時に知ったのだが、13日の夕方にお墓に迎えに行くのよ。ご先祖さま。
え、何のための目印なん?て3回くらい聞いたし、今年は七夕飾り作るのやめた(笑)そんな地区も出てきているそう。迎えに行くんだもん、目印いらんやろ…

数年前までは、16日の朝から「精霊さん送りに行くぞー」つって、祖母が早くから準備して、七夕飾りと仏壇に備えてた諸々をすぐ近くの川に流してた。みんなで行くのだ、と強制される感じが本当に嫌だった。今となっては大変失礼な話…。
それが七夕飾りはゴミになっちゃうから、流さなくなって…と時代とともにそのやり方は変わってきた。
食べ物は流していいらしい。

そして、墓に迎えに言った精霊さん、帰りは川に流すの…
私にはちょっと分からないし(笑)、あのほら、茄子とかきゅうりで乗り物作るじゃん?あれも無くて大丈夫じゃん…てなるやん?
謎多き…というか無駄多くない?お盆!って、しっかりお盆というものの迎え方を自分でやるようになって、色んな疑問が沸いてきた。

母と2人、あーでもないこーでもないと提灯を組み立てたり、品物準備したり。
真夏にやる作業じゃねぇ…と祖母に聞かれたら怒られそうなことを呟きながら、13日にお坊さんにお経あげてもらって、親戚集合。
ひと段落。


15日は地元の花火大会があったので息子連れて行ったんだけど、打ち上げ花火ってなんで真夏にあげるかみんな知ってた?私はね、昨日知った!

打ち上げ花火のはじまりは、江戸時代まで遡り、享保18(1733)年に隅田川で行われた水神祭がその由来と伝えられています。 当時関西や江戸では、飢饉・疫病の流行により、多数の死者がでていました。その死者たちの慰霊や悪疫退散のために水神祭が催され、打ち上げ花火が上げられたのが最初です

なぜ日本では夏に多く花火大会が行われるのですか? – 國學院大學

なんだって。花火と花火の"間"に、亡くなった方への想いを寄せる。今は娯楽的に音楽と合わせて打ち上げられたりしているので、意味合いは違ってきていると思うけど…。
そういう気持ちで花火を見あげた訳ではなかったけど、私自身、なんだか花火大会というものへの考え方が変えられそうな気がしてきた。

そして16日に慣例通り、精霊さんを川へ送り(笑)我が家のお盆も無事終了。
今は、仕事が15日までお盆休みだから…と15日に送る地区も増えてきたそう。
ご先祖さまを大切にする、という代々受け継がれてきた考え方は残しつつ、やり方はライフスタイルに合わせていく…というので良いんだと思う。

昨日、ようやく提灯を片付けた。
また、母とあーでもないこーでもないと、うまく箱に納まるように。
外に立てていた提灯をバラしていたら、母が
「あら!組み立てる時は気付かんかったけど、分かるように去年書いとったんね、あんた!」
と柱に書かれた文字を見せてきた。


元々書いてあったのかな?

私「えー私じゃないよこの字。お母さんやろ?」
母「いやいや、書いとらんもん。」

「あぁ、たしかお父さんばい!間違わんごと書いたとよ(本気)」


私「いやこれ、お父さんの初盆の時に揃えた提灯…」
母「なんば言いよっとかな、わたし(笑)」

真面目で几帳面だった父がいれば、きっと書いていたと思う。今頃笑っているだろう。最近何かと記憶が欠落してしまう母と私のこと。

(結局、誰が書いたのか…元々書いてあったものなのか昨年の記憶がないので分からないまま。)

また来年、何もかも忘れてお盆を迎えることになるだろうけど、ご先祖さまがちゃんと帰ってこれるように頑張ります。

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