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【#3】ぬるい風呂に、自分自身を鑑みる
こんばんは、宮崎です。
さて、冬の鋭さに、春のむせるような匂いが混じる今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
よく僕を知る方は、一日に湯船で過ごす時間の多さを知っていることでしょう。
湯船では主に、ケータイで調べ事をしているのですが、この時間が何よりも思考を整理できる、1日の中で大切な時間です。
服を纏わず、誰もいない蒸した浴室、朝の暗がりも、昼の光も、夕暮れも、湯船から窓の外に漏れる湯気を見つめながら、物思いに耽っています。
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島国日本も、ある意味湯船
遠く離れた窓の外にいる誰かが何かを考えた時、こちらで勝手にシャッターを切ると、偶然の一致があったり、蝶が飛んだり
あおい水に浮かぶ小さな鳥が、足をつけながら羽ばたく
その景色に幾分かギョッとして見上げると、雲は夏
床に伏す夕方、陽の光が長くなっていることに気づく
こうして時が経ち季節が巡り、またやってくる来るべきの時のために
自分は何を手向けられるのだろうと
湯船に浮かべた木のおもちゃ、ひび割れが深くなっていた
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・・・
また物想いに耽っていた、あたりは暗くなっている
床を這う冷気をさけ、椅子の上であぐらをかいている
考えてみると、激動の20代だった。
一つ一つ手に取ろうと引き出しを開けようとするも、立て付けが悪くなっている
たまにしか開けないのも、頻繁に開けるのも、どちらも良く無いなと
今回は無理やり押し込んだ。
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