愛犬が虹の橋を渡って2年経ちました

2年前の今日、約15年共に過ごした愛犬を看取った。

彼女がウチに来た時、ひとりっ子の私は「妹ができた!」と思った。両親も私のことを「お姉(おねえ)」とか「姉さま」と呼ぶようになり、私たちはこの小さなコミュニティの中で姉妹だった。犬だけど、犬じゃない。私の妹。家族の一員。

彼女自身も自分を犬だと思っていないようだった。

散歩中に他所の犬と遭遇すれば「犬がいる?!」と驚き怖がるし、鏡に映る自分を見て「犬がいる!?」と驚き怖がっていた。

私たちがコーヒーを淹れれば、「私も」と当然のような顔をして待っていて。

みんなが食べているおやつを全員から少しずつ分けてもらって、飲み終わるコーヒーの最後のひとくちをまた全員からもらって。同じ釜の飯を食う…は言い過ぎかもしれないけど、ほぼそんな感じの距離感。それが私たちだった。

外出する準備を始めると「当然私も一緒に行きますが?」という顔をしてお出かけバッグの前で待機している。

そんな彼女を置いていくなんてできなくて。週末のお出かけは必ず彼女も一緒に行けるところへ。

いつの間にか、彼女を中心にこのコミュニティは回っていた。


そんな彼女がいなくなって、もう2年経つのか。

こうして思い返すと時間の流れが一瞬だったような気もするし、彼女がいなくなって10年くらい経ったような感じもする。

あんなに長く一緒にいたのに、もうどんな一日を過ごしていたのか思い出せない。あんなに、あんなに毎日笑わせてくれていたのに。どうして笑っていたのか、具体的なことが全く思い出せないよ。


いぬが恋しい。妹に会いたい。

過去に執着して立ち止まってしまわないように気を付けているけれど、この日だけはどうしても


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樹(いつき)
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