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『使われるシステム』をアジャイルで育てる
2024年春から、国内における全医療機関の情報が全国横断で検索できる「医療情報サイト」が利用可能となります。
従来、住民・患者が医療機関に関する情報を入手しようとした場合、その手段は医療機関の広告、医療機関のホームページ、院内掲示板に限られおり、記載されている内容・粒度もバラバラでした。
そこで、住民・患者が医療機関を適切に選択できるよう、医療機関に関する情報の報告を医療機関へ義務づけ、それを公表することで、全国の医療機関情報を偏りなく、比較可能な形で提供できる仕組みを構築する、というものです。
ここには、病床数や患者数、専門医の在籍状況、難病指定医療機関かどうか、がん診療連携拠点病院かどうか、オンライン診療の有無といった有益な情報も記載されます。
医療機関を検索する際、情報が散在していて、なかなか希望する医療機関を探せなかった、という経験は、皆さん一度はされているのではないでしょうか。
個人的には、とても期待している情報サイトです。
とはいえ、実用化に3年。
医療機関の膨大な情報を新サイトに移行すること、不具合がないかのテストをすることに、めちゃくちゃ時間がかかります、ということでした。
このご時世ですので、アジャイルで少しずつ開発を進めていって、ユーザーにいいち早く届け、フィードバックを元にシステムを改善しながら、『使われるシステム』になってほしい、と個人的には思っています。
具体的には、
①医療機関の基本情報だけ載せた状態でリリースして、ユーザーに使ってもらう。
②ユーザーからフィードバックをもらって、使いにくいところを見直すなど、システムの改善を行う。
③②を回しながら、裏で①で登録し切れなかった専門医や難病指定等々の情報を追加する。
といったような流れで、少しずつ開発を進めて、より『使われるシステム』に近づけていく。
ということで、使いやすい、使われるシステムを作りたかった、元システム屋のつぶやきでした。
それではまた。