セルフケアコミュニティアプリ『いつでもおかえり』における『心理的安全性』とは?

セルフケアコミュニティアプリ『いつでもおかえり』は『心理的安全性』の高い環境を目指します。ここでは、『心理的安全性』とはなにか、なぜ必要なのかなどを説明いたします。

1.安心して語るためは「心理的安全性」が必要

心理的安全性とは、自分の考えや気持ちを安心して表現できる状態をいいます。否定・拒絶されるかもしれないという不安のある環境では、人は気持ちを表現できないものです。いつでもおかえりは、行き場のない悩みや抱え込んでいる困りごとを語り合える場として、ユーザーの心理的安全性を最も大切にしています。

2.心理的安全性を実現するための仕組み

安心して気持ちや悩みを書き込めるように、いつでもおかえりには心理的安全性を高める仕組みが備わっています。

(1)外部の不特定多数が書き込めない設計

アプリ内で書き込むまでには、まず3つのステップがあります。

1.アプリをダウンロードする
2.アカウントを登録する
3.部屋へ参加する

この3ステップにより、傷つくリスクを低減して安心できる環境を実現しています。

(2)豊富なリアクションスタンプやミュート機能

自分の話に対して「ただ聞いて頷いてもらえればいい」と思ったことがある人は少なくないはずです。いつでもおかえりでは、コメントとスタンプの2種類でリアクションができますが、「ただ聞いて頷く」の役割を果たすスタンプでのリアクションを推奨しています。

また自分にとってつらい話題、目にしたくない話題から距離を置くため、特定の言葉やユーザーを任意にミュートすることができます。

(3)部屋の交流スタンスを自分で設定できる

正論や指摘はその正しさゆえ、時に人を傷つけてしまいます。いつでもおかえりでは、「ただ聞いてほしい」「アドバイスがほしい」など、部屋ごとのスタンスを設定することで、自分のニーズに応じたコミュニケーションができます。

また、部屋のスタンスに合意したユーザー、自分が部屋に招待したユーザーと交流ができるため、安心安全な相手に気持ちを打ち明けることができます。

3.「言いっぱなし・聞きっぱなし」の空間をアプリで再現

(1)「言いっぱなし・聞きっぱなし」とは?

「言いっぱなし・聞きっぱなし」とは、依存症自助グループのミーティングから生まれたコミュニケーションのあり方です。その内容は言葉の通り「話す人は話すだけ。聞く人は聞くだけ」というものです。語りに対して、聞く人は頷いたり表情を変えたりはしますが、口を挟んだり意見を述べることはありません。つまり、語られる内容を評価しないのです。わたしたちは仕事をはじめ、社会生活の多くの場面で何かしらの評価を受けます。評価の内容次第でわたしたちはポジティブな気持ちになることもありますが、自分が他人からどう評価されるかという不安も、絶えずついてまわります。いつでもおかえりでは「言いっぱなし・聞きっぱなし」の論理を大きな柱とし、「どう評価されるか」を意識せず気持ちを表現できる場をつくっています。

(2)なぜ「言いっぱなし・聞きっぱなし」が良いのか?

「言いっぱなし・聞きっぱなし」の良さの一つは、他人からの評価のない環境で自分の気持ちを言葉に出来る点にあります。長い間抱え込んだ気持ちや、人には言えないようなつらさは、圧倒的な感情として心の中を埋め尽くします。それらを評価のない場で少しずつ語り、外に出していくことで、自分のことを深く理解したり、悩みを客観的に捉えられるようになったりといった変化が期待できます。

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