ITPと鼻血
私がITPと診断されたのは8歳の時。
ITPのおかげで困ったことはたくさんありましたが、まずは鼻血との付き合いをお話したいと思います。
やんちゃながら健康優良児として育った私は、ITPで入院するまで鼻血なんて出したことがありませんでした。
が、入院が決まり、ガンマグロブリンの点滴が始まったその夜から、毎晩鼻血を出すことになりました。
副作用ではなく、おそらく睡眠時に体が温まって……ということだったのではと今では思っていますが、とにかく小学3年生だった私はパニックに。
付き添いの母を毎晩起こしては、看護師さんを呼んでもらいました。
ガンマグロブリン投与が終わり、個室最後の夜は母の付き添いもなく、私は夜中に泣きながらナースコールを押すことに。
今まで鼻血を出したことがなかっただけに、かなりの恐怖体験でした。
次の大きな出来事は、10歳になった冬。
風邪気味だったこともあり、鼻をかんだり擦ったりしていたら、いきなり鼻血がドバドバ。
ティッシュで押さえても押さえても止まらないし、最後にはティッシュを詰めるのを諦めて洗面台で垂れ流し状態に。
反対側の鼻や口からも逆流して、それでも止まらずに、さすがに病院に行くことに。
その時の数値は4000でした。
3000でも家に帰されたこともあったんですが、さすがに耳鼻科で処置している間に入院の準備が。
しかし、インフルエンザの流行期間ということで、同室のベッドにはインフルの小さな子どもがいっぱい。
院内感染も怖いので、ということで一晩で自宅へ帰らされました。
もちろん絶対安静を言い渡されたので、昼間はずっとこたつに入ってTVを見たり本を読んだり。
一週間学校をお休みすることになったので、真ん中の日くらいに担任が課題のプリントを持って来てくれましたね。
一週間後に耳鼻科で診察してもらったところ、結構大きな血管が切れていたそう。
主治医には、鼻血が止まらなかったら次からは救急車を呼ぶようにと言われました。
その後もちょこちょこ鼻血が出ることはあったのですが、印象的なのは高1の冬ですかね。
鼻血グセとでも言いますか、とにかく体が温まったら、鼻に少しでも衝撃を受けたら、鼻血が出るようになってしまいました。
読んでいた本を顔面に落としたら鼻血。
弟と喧嘩して殴られたら鼻血。
お風呂に入って体が温まったら鼻血。
電車の暖房でも鼻血。
ポケットティッシュをいくつも持ち歩いていた記憶がありますし、お風呂の入り口にもいつもティッシュボックスを置いてました。
当時の数値はあまり覚えてませんが、5万はあったと思います。
鼻炎で耳鼻科にも通っていた時期なので、鼻の欠陥が傷付きやすくなっていたのかもしれません。
最後は5年ほど前です。
私が飲食店のキッチンで働いていた時なのですが、突然前触れもなく鼻血が……。
夏だったので、クーラーで乾燥していたのかな、と今では思いますが、数値はやはり5~8万程度はあったかと思います。
仕事中に鼻血を出すなんて……とだいぶ焦ったのですが、なかなかに忙しい時間帯だったので、鼻にティッシュを詰めて仕事した記憶があります。
ITP患者である以上、どうしても鼻血とは付き合っていかないといけないものかとは思いますが、なかなかインパクトのある鼻血4選でした(?)
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