疲弊しない×質が上がる 〜月25本納品する私のリサーチ方法とは?~
品質を落とさず、誤りのない情報を裏取りした上で、多くの記事を納品する。これは私の強みのひとつだと思っています。
今回は、膨大なリサーチ量と厳密なファクトチェックを行いながらも、多くの記事を執筆できる理由をシェアしたいと思います。
多くの記事を書くため、リサーチで実践しているコツとは?
私の現状を整理すると、
このような状況で毎月多くの記事を抱えながら、私が燃え尽きることなく執筆を続けられているのはなぜでしょう。
それは、リサーチ段階での2つのコツのおかげです。
コツ①専門ジャンル→さらに専門ジャンルに絞る
「カルチャーライター」と名乗っているだけあって、エンタメ系のジャンルのお仕事が多いです。
たとえば、あるコンテンツメディアのなかでは、エンタメのなかでもさらに「分野」を絞り「特化する」ことを心がけています。
•詳しい「作品」を作る
例:スタジオジブリの作品、『ONE PIECE』など
•詳しい「切り口」を作る
例:マンガの実写化、女優さんに関するテーマ など
効果:情報収集に疲弊しない
特にエンタメ系の記事は、情報が流れていくのが早いです。時には映画公開後すぐに記事を書いたり、配信後すぐにレビューを書いたり、ということもあります。
情報の「鮮度」が大切な傾向のあるジャンルですが、いくらトレンドがあるといえど、各コンテンツをただ「消費」するだけでは、薄っぺらい記事しか書けません。
何より、書いている側が疲弊してしまいます。
しかし、詳しい作品やジャンルがあればそこを極めていけばいいので、知識は消費されずに蓄積されていきます(その上で、トレンドを追いかけると尚良し)。
効果:仕事を振ってもらいやすい
同ジャンルのなかで、特に特化するジャンルがあれば、クライアント様やディレクターさんに覚えて貰いやすくなります。
たとえば「糸崎は〇〇に詳しいから、この仕事を振ろう」と優先的に執筆の仕事を回してもらえる、など。
実際に、強みのある作品があることがきっかけで、ライティングチームの代表としてエンドクライアント様とお打ち合わせしたこともあります。
コツ②ひとつの知識→複数の切り口を
現在担当している記事のほとんどが、私が自ら企画したものです。
月に20〜25記事書いているので、毎月20以上の企画を出しています。
企画の際にはリサーチが必要不可欠ですが、そこで意識しているのが「ひとつの知識から複数の切り口」を考えていくことです。
私は「日本文化」についての記事をよく書きます。企画出しのときにはひとつのキーワードにつき、最低でも2〜3の切り口から複数の企画を考えています。
例:キーワードが「日本文化」だとしたら……
a.日本文化を学べる「書籍」の紹介
b.日本文化の「定義」をわかりやすく説明
c.都内で日本文化を体験できる「スポット」
d.「身近」な日本文化
という感じですね!
効果:効率up×質の向上という相乗効果
このように、ツリー形式で企画を立てることによって、リサーチの効率はぐっと上がります。
さらに、効率があがることで、書けば書くほど記事の質を向上させられます。先ほど書いたように「正しい知識」がどんどん蓄積されるからです。
また、リサーチでよく使うサイト(一次情報がきちんと掲載されているもの)や書籍などを一覧化しています。これも、効率化と質の向上に欠かせない作業です。
効果:記事の連載化につながった
これは「企画」の話にもつながりますが、
知識が蓄積されることにより、「アレンジ」ができるようになります。
「同じジャンル」でも、組み合わせや切り口、視点によって違った魅力を発揮します。それが功を奏し、単発で出す予定だった記事が連載化したという経験もありました。
おわりに
今回は、私が実践しているリサーチ方法についてお伝えしました。
•専門分野をさらに絞り込む
•一つの知識から複数の切り口を見出す
この2つの基本的な考え方は、ワンオペ育児をしながらライターとして活動する私にとって、大きな支えとなっています。
この方法は、単なる効率化だけでなく、知識の深化と記事の質の向上にもつながっています。
そして何より、自分自身が楽しみながら執筆できているのが一番の成果です!
自分にとって最適なリサーチ方法をを見つけることは、結果的にクライアント様への貢献にも繋がるのではないでしょうか。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました!
この連載は、毎週火曜日に更新予定です。
次回をお楽しみに!
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