
就労移行支援施設と関わるようになった記録をまとめてみる(数回シリーズ)
就労移行支援からの就職、そして定着へ:私のリアルな体験 -総務担当者として見た、彼らと私の関わり(数回に分けて書きます)
目次
はじめに:この話を始める前に
職員さんとの出会い:人材探しの中での新たな出会い
シュウロウイコウシエンシセツ?何それは?:障害者雇用という選択肢
1. はじめに:この話を始める前に
会社の規模や人員の構成は様々だと思います。あくまでも弊社(株式会社伊藤工業所)とそこにいる私(総務)や従業員さんが経験してきた事を共有できればと言う思いから書こうと考えました。すべての会社様や組織に当てはまるわけではございません。また、長い文章を書くのもいいのですがスキマ時間にお読みいただけるように一つの話を前半・後半の様に話を分けて書いていこうと思います。誰かの、どこかのお役に立てたなら幸いです。それでは拙い文章ではありますが話を起こしていこうと思います
2. 職員さんとの出会い:人材探しの中での新たな出会い
ここ数年、人材不足が深刻化し、求人を出してもなかなか応募者が集まらない状況でした。製造業である弊社もそれは同じ。新卒採用、中途採用「機械加工」と言う専門性も有る為に人手不足を解消するために色々な求人活動を自分なりにやっていても成果がなかなか出ない。業種そのものに興味を持たれているのか?そんな事さえ考えました。
そんな中、就労移行支援事業所の職員の方と出会ったのは、今考えると偶然だったのか?ひょんなことからだったのか・・・ですがそこからこの話が始まります。
2. シュウロウイコウシエンシセツ?何それは?:障碍者雇用という選択肢
就労移行支援施設の職員さんが、弊社の地域を回っていた際、弊社のご近所さんを回って居たそうです。でもどこの企業でも門前払いを受けていました。それはそうです!!いきなり「障碍者雇用」と話を切り出されても「対処のしようがない」からです。無理もありません。弊社の事務所は誰でも立ち寄っては何か会話になったり話し込める場所にしている為、立ち寄った職員さんに「話だけ聞くなら」と会話のやり取りをしたことがきっかけで、施設の職員さんと関わるようになります。総務である私もある意味「ハンデ」を持ちながら勤務をしているので話の応対がしやすかったのも「今」につながったのかもしれません。
職員さんから、障碍者雇用という選択肢について話を伺った時、正直なところ「うちの会社で本当に大丈夫だろうか?」という不安がありました。製造業ということもあり、危険な作業や複雑な業務もあるため、障碍を持つ方が働くイメージが湧きませんでした。しかし、職員さんの説明を聞くうちに、障碍者の方々もそれぞれの能力や適性があり、適切なサポートがあれば、十分に活躍できる可能性がある「頭では」理解できました。しかし就労移行支援施設と関わることで、特に地域の風土や特性上、デメリットが生じることも考えました。世間では「多様性」とは言いつつも、実際弊社の地域で受け入れるとなるとこんな事言われそうだというのは容易に想像がついたのです
今、まさにハンデを持ちながら就職を考えていらっしゃる皆様、そしてそれを支えていらっしゃる職員の皆様には少々辛い表現で書かせて頂きます。
あの会社そんなやつを雇うまで人がいないんだぁ
頭がおかしいやつとか雇うなんて考えられない
そんなやつに機械を使えないだろ
変なやつばっかり居るんじゃないの?
放送禁止になる用語がどんどん出て来るような土地柄(理解のある方も少なからずはいらっしゃいます)それに加えてそういった偏見や色眼鏡で見られることやそれを「面白おかしく話す会社も近所では出て来るだろう」と言うリスクも考えました。ハンデを持っている皆様、これが現実です。そうじゃない所の方が多いとは思いますが、まだ一定数そんな地域も有るのです。そのため、弊社は2年半以上水面下でやり取りを続けてきました。当然、弊社のサイトにもその取り組みを載せる時は「事業所」とだけ表記していました。
組合等の例会でもこの事には一切触れずに懇親会とやらにも参加していました
職員さんとの出会いまで書きました:今回のおわりに
職員さんと出会い、ここから就労移行支援施設との関りが出来るのですが
一つ一つのやり取りを通して学習する事の多さ、製造現場が障害者福祉と混ざり合わない現実など職員さんたちとの出会いを通してその現実を総務である私の視点から直視して行く事になるのです。
これから少しずつ、施設での経験や学びをこの文章に綴っていきたいと思います。文章を書くことにまだ慣れていませんが、拙いながらも、率直な気持ちを言葉にしていきたいと思っています。
次回以降も、どうぞよろしくお願いします
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