アラサー女子、盆こそ箱根へ行け
「このモヤモヤを払拭するには一人旅しかない!!!!!箱根だ!!!!!」
と、つい2日前に思い立ち、近所のガストでがーーーっとゲストハウスやら巡る場所やら調べて、急遽決行してきた。一泊二日箱根旅。
結論:めちゃくちゃ行ってよかった。人生に悩むアラサー女子、全員箱根行ったほうがいい。「人間も自然の一部、悩むのも当たり前、みんなちがってみんがいいのだ、私という存在は目の前に広がる草木とともに、大きさや形がばらばらに違うけどどれもが美しい自然とおんなじ、今を生きる希望の一部なのだ(@水風呂)」とまで思えるようになった。ブラボー。
ジェーン・スーも言っていたけど、やっぱ、最近は一人でリモートワークばっかして、家にずっといて、パソコンとスマホばっかイジりすぎていたな。反省。平日は最寄り駅からほぼ出ていなかったし、暇さえあればぼーっとSNSかテレビばかりみていたし。悪循環だったのだな。反省。そりゃネガティブにもなる。PMSも長引く。納得でありました。日常の生活からすこし離れてみる、って、とっても大事だ。
横浜から電車とバスで2時間弱。一日目は箱根神社と彫刻の森美術館と箱根湯本駅周辺散策、夜は旅館街にあるロッジハウス感のあるゲストハウスに泊まった。バーがついているゲストハウスだったから、ゲストハウスのお姉さんや宿泊者の人たちと話ができたのが楽しかった。二日目はまったり起床して小一時間くらいゲストハウスで知り合ったお兄さんと立ち話して、そのあとは天山湯治郷でひたすらに温泉、サウナ、読書、しゃぶしゃぶ。晴れたり雨が降ったり雷がなったりを繰り返す不思議な天気だったけれど、どんな天気になってもそれぞれの良さを感じられる温泉で、最高だった。自然の一部になれた気がした・・・(大げさかもしれないけれど、本当にそう思えた)。
友達や恋人と行く遠出や旅も、もちろん楽しい。でも、たまには一人で旅行をするのも、やっぱりいいなーと思った。
今回は1日目の途中、彫刻の森美術館で彼に似た人を見かけて(小さいお子さんを連れたハートフルな感じの洒落たパパさんだった)、急に超絶さみしくなって美術品を前にして一人半べそかいてしまったんだけれど笑(家族連れの前で超怖いオンナをやってしまった・・・)、そういう寂しさをしっかり感じる、というのも一人旅の醍醐味なのでは?と思った。
数年前も香川や岡山、広島を巡る一人旅をして、そのときも彼氏はいたけれど、彼氏のことなんてほとんど思い出さなかった。そのあと岡山土産のきびだんごをささやかな手切れ金として渡して別れ話したんだけど、当時に比べたらずいぶん、他人のことをちゃんと好きになれるようになったってわけだ。成長だ成長。そして「寂しいなー会いたいなー今日やっぱり誘えばよかった一緒に来たら良かった」と思わせてくれる彼に感謝だ。
なんかわからないけど、この一人旅をして、急激に同棲と結婚に対する欲が高まった。高まったというか、自分の中の素直な気持ちがぐ~んと出てきた。道行く家族連れをみて、「あー私もこういう家族を築きたいな」と素直に思った。そんな想像をしたときに、自分の隣にいてほしいのはまだ見ぬ誰かではなく、今の彼の姿がはっきりと浮かんだ。昔だったら、好きな人がいても、恋人がいても、ずーーーっと架空の理想の王子様(キラキラ)みたいな存在ばかり夢見てしまっていた。でも今は、別の恋とかじゃなく、今の恋人を、大事にしたい、もっと育んでいきたい、という気持ちが明確になった。そんな旅だった。よかったーーーー。よかったよう
あとは、ゲストハウスで知り合った2つ上の男の子。彼女と来ていた。海運業の会社で働いて、海外駐在が基本といっていた。年末からはシンガポール。いままではタイ、アメリカ、ヨーロッパ諸国、中国、あたりを転々としてきたらしい。大学時代に「高校までサボってきた勉強を1から頑張りたい!」と思い立って、日本の大学を休学してフランスの国立大行って、英語とフランス語をごりごりに頑張ったと。卒業後は「海外を飛び回って、世界のためになる仕事がしたい」と思い、海運業。どんどん役職がついて、お給料も私の3倍くらいもらっていて、語学も完璧。すごい人生だーーーーって思って話をきいていたけれど「でも本当は早めに子どもが欲しかった。自分と結婚してくれる人がこの先現れるか考えると不安。いまの彼女もついてきてくれるかわからないし」と、話していた。
傍からみたら、きらきらして見えまくるこのひとも、悩みがあって、自分に自信がないのか。まじか。私とおんなじくらいモヤモヤしてるじゃん!!!と驚いた。悩み方は違えど、みんなそうなのかもしれない。勇気をもらった。ゲストハウスにはこういうひょんな出会いがあるから面白い。
*********
よし!!!今から帰るか、とおもってバスに乗ろうとしたとき、スタイルがめーーっちゃ良くて色白で、顔もかわいくて性格もよさそうな同世代?くらいの女の子二人組がいた。その二人を見た瞬間に、東京を感じて、自分の中の嫉妬が自然と掻き立てられて、箱根パワーで浄化していた心が一瞬淀んだ。
でも、バスの運転手さんに、バスを降りるときめっちゃ大きな声で「ありがとうございました!!!」って言っていて(こどもみたいに)、それを見たらなぜだか、自分の中のモヤモヤが消えた。
あらゆることを見た目で判断しているのは私で、世の中に対して不要なフィルターをかけて勝手な偏見の目で見てしまっているのも私。結局のところ、私のことを生きづらくしてしまっているのは、他のなんでもない私自身だったのかもしれない、と思った。自分にまた、呪いをかけてしまっていた。
自分の見た目も、年齢も、仕事も、肩書も、彼氏も、友達も、家族も。収入や貯金、住む場所、暮らし、夢とか目標、どこへ行ってなにをする(してきた)のか、とか。etc。挙げればキリがない「他人との評価軸」だけれど、そんなものは、自分にとって、本当は一番不要なもの。比べるべきものではないし、比べようがないものだ。
自分軸で考える。私はおよそ3年前にも、同じようなコースで好きな人と箱根に来たことがあった。でも全然楽しくなかった。幸せじゃなかった。箱根がこんなにいい場所だなんて気がつけなかった。それは当時、一緒にいた相手が自分とマッチしていなかった、というのももちろんあると思うけれど、一番は自分自身の成長だ。私はパワーアップしている。よいおとな・よいオンナになっている。最高じゃないか!!!
先のことはわからない。これからも色々悩むのだと思う。だけれど、自分の現在地と、自分の過去をよく理解できて、自分の頭の中をよーく整理できた。リフレッシュができた。そんな1泊2日の旅だった。
箱根神社でひいたおみくじは大吉。恋愛は「思いやりの心を忘れなければ長く続く」、おみくじのおまけには「忍耐力を上げる」という金色の蛙がついていた。納得~~~~!!!!という内容。神様には何でもお見通しらしいです。箱根最高!!!!!また行く!!!!!ありがとう箱根!!!!!!!!!
おわり