オメガ cal.1012(分解編)
と言うわけで四の五の申さず
本日のエモノです。
まずはローター真右下に見えるネジを取ってー
こんな感じ
下から突き出てるネジ穴の外形が四角なのはきっと下の切替車にしっかり力を伝えて空転させないため。
ローター自体を取った全景がこれ
ローター真についてる歯車はこんな感じ
なぜこれでローターが外れないのかわからん
自動巻き部分からバラして行きましょー
受けの上にあるネジ2本で止まってました
裏側はこんな感じに
なってらっしゃる。
これも自動巻き部分に不良が出た際に対処しやすい構造になってる
次にこれも分解
4枚歯車があって左下にある歯車が角穴駆動車でその右が切替車。
その上にある歯車がローターの横にあった外形が四角い軸だった歯車ですね。
切替車の説明はややこしいので簡潔に説明すると、
「二枚重ねの歯車で一定方向には空転してもう一方向だとしっかり力を伝える。」とかでいいかなと思われます。
語彙力の説明力の無さよ
残りは普通の手巻きと変わらないのでバンバン分解していきます。
まず耐震装置の石とってー、テンプとアンクル取ってー
ここから厄介だった。
3番車の下ホゾに圧入されてるカナあるし秒カナのバネ変形させられてるしそもそもの順番として角穴車外し忘れてるし。
アンクルの上にある白いプラスチックはハック機構。テンプを止める為の棒って感じ
そういえば誰か19セイコーのセコンドセッティングの説明してたな。
19セイコーとの違いはテンプを止めるか4番車を止めるかの違い。
それぞれメリットデメリットはやはりあります。
それはまた今度。
歯車を3番車(圧入されてるカナはまだ外してないので)と秒カナだけ残した感じがこれ
ここでカレンダー側へ
1受けを残したのは理由はないです、なんとなく。
一般的な裏周りですねー。
真ん中の円形の板を取るとー
見えるかなぁ、真ん中の銅色の歯車の右下にあるちっっさいパーツ。これが3番車に圧入されてたカナです。
特に珍しいものもなく全部パーツとってって
あ、この時点で地板側の耐震もとっておいてと。
ちょっと針回しとかの切り替えの機構がデカすぎる。こんなデカいもん必要かね。
そんでスッキリ(山ちゃんおめでとう)した地板がこれ
あ、左上のネジはあえて取ってないです。
なくしかねないバネがいるので。
一度の洗浄でここまでベンジン汚れるんか、さすがやな
今回香箱は開けてないです。
一応はビンテージの括りでゼンマイ単価が高いこと、そしてゼンマイ巻き機がないこと、そして一度出すと結構ゼンマイ自体がヘタってしまうことを考えて注油だけに留めておきました。
ゼンマイ巻き機が手元にあって安くゼンマイが手に入ったらゼンマイ交換もしましょ。
幸いにもゼンマイは切れてなかったので。
次回は組立、注油編!(ケーシングもしちゃうよ)
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