今回は販売する時計に行うムーブメント装飾の記事になります。 その中でもベースの地板に施すペルラージュに関する記事です。 まず、装飾したい時計を準備。基本的には自分で削り出さない限りはすべてメッキがかけられているため、それを削り落とす必要があります。 これは旋盤に板を接着。その上に地板を固定してヤスリがけしたものです。 本当ならクロススライド等で表面の薄皮一枚を削り落とす方が面がダレなくて良いそうですが、上からペルラージュをかけるという前提なので無視してもいいです。 それか
今回はNOMOS(ノモス)の5101を分解していきます。 ご尊顔はこのような感じです。 他の現行時計と比べてシンプルな顔になっています。 ノモスや他にはユンハンスなどはバウハウスデザインと呼ばれています。 アール・デコのような流線型とは異なり直線的、機能を優先したデザインとなります。 あくまで自己解釈なので気になった方はご自分でお調べいただくといいかなと思います。 時計以外にも建物などにもバウハウスデザインはあるので建築好きの方は聞き馴染みのある方も多いかなと思います。 そ
今回はカルティエの時計の内部になります。 正直言ってジュエリーメーカーというイメージが強いので信頼性はありません。 今回は1904という時計です。今回は急に時計の稼働時間が短くなったということで修理しました。 というわけで針を取った裏側がこれです。 普通の三針のデイト付きなので特に裏側にも特徴はありませんね。 普通にバラします。 受けを一枚取ったところで特に変化はありません。 ETA2892A2の互換モデルとして作られたうちの一つなので径や厚みなどほぼ同じです。違いはセン
今回の記事は時計作りや時計内部に関することにはあまり触れません。 まずは3枚写真を見ていただきたいです。 この3枚。全て同一の時計になるのですが。本物と称して売られていました。 正直なところ外装に関しての出来は本家と大差ないです。うまく作られていると思います。 しかし中身がひどい。 まず丸穴車と角穴車。仕上げの工程の一切を省いています。いくら本物でベースが6497だろうとこんなことしません。 それとテンプの耐震装置。エタショックの模造品のようなものが使われています。 そも
とうとう時計ができました。 ダイヤルはエッチング、針は一本一本削り出し。 ムーブメントの装飾やテンプ受けの彫金も全て手作業。 一本ずつそれぞれ手作業による違いがあるのでそれも味になるような時計を作ることができたと思います。 時計の名前は環(たまき)と言います。 3種類あり、それぞれ 紗綾形 ¥770,000 青海波 ¥715,000 麻乃葉 ¥660,000それぞれ和柄のモチーフになっています。 ムーブメントの装飾は梨地に面取り、テンプ受けは彫金、ネジもブラックポリッ
今回はパネライの自社製ムーブメントcal.9000をバラしていきます。 スペックとしてはスモールセコンドの三針振動数は毎時28800振動のツインバレルにフリースプラングの仕様。 ムーブメント径が大きいので小さな部品はほぼ無いと言っていいでしょう。 それではローターを外して 少し寄り過ぎな気もしますがまぁいいでしょう。 写真を撮るときの距離感は人との接し方の距離感の取り方と同じで下手なのです。 上部に外れてるネジが4本。これが自動巻き関連の部品を固定している受けのネジです。そ
久しぶりの更新は知名度No.1のロレックス。 ターノグラフという名前がついてますが、オイスターデイトやデイトジャスト、サブマリーナなど三針デイト付きは同じムーブメントが搭載されています。 キャリバーナンバーは3135。ちなみにこれのデイト無しはcal.3130。 cal.3135自体は一世代前の機械になります。
はい、続きです。 2つに分かれた切替車になります。 一定方向では噛み合い、逆方向ではスリップする構造です。 巻き上げ部のキチ車・ツヅミ車と同じですね。 テンプ外してアンクル外してザラ回しの状態です。 特に変わった部品はありませんね。 ガンギ車の色がブラウンになってるところは気になりますが。 ピンぼけしてるし。 これを見るとカナは普通のシルバーの色ですね。 ということはこの時計はガンギ歯に硬さを出して耐久性を求めてることになります。 18000振動だしそこまでトルクも強く
よく分からないブルズアイのミリタリー感のある初期の自動巻きを買ったのでご紹介。片巻き上げの時計でした。 弧を描いてる斧みたいなのが自動巻きの錘(ローター)ですね。12時と3時にあるのがローターをはね返すバネになります。 2時から5時にかけてある部分が自動巻きの輪列部分になります。初めて触る時計なのですべてのバンパーローターの自動巻きが同じ構造かはわかりません。 ではローターを固定してる部分を外して 三針の時計に無理矢理自動巻き機構をつけたような形してます。ベースはA.S1
セイコーのロードマーベルの紹介です。 不勉強(という名の無関心)のせいでよくわからないですが、3種類くらいあるそうです。 これはCだから後期?タイプなのでしょうか。 無関心でもジャンクを買った理由としては ①ビンテージくらいの古さではあるものの毎時36000振動という高振動(2019年においても高振) ②国産の安心感、パーツの出回ってる数が多い 以上の2点からジャンクではあるものの購入してみました。 購入時の問題点としては、このリューズ。 元のデザインがはっきりしないほど
今回は組立編てございますー。 もちろん組み立てる順番は分解順を逆にしただけ。 ①巻真等針合わせ部分 ↓ ②輪列・脱進機(ガンギ車のみ)部分 ↓ ③香箱・巻き上げ部分 ↓ ④脱進機(残りのアンクル)部分 ↓ ⑤テンプ・耐震装置部分 ↓ カレンダー等裏周り部分 ↓ 自動巻き部分(ローターは本当にラスト) ここまで来たら輪列に注油して歩度調整 油が馴染もうが馴染まなかろうが歩度に影響はないので(振り角には多少影響あり)この時点で大丈夫です。
と言うわけで四の五の申さず 本日のエモノです。 まずはローター真右下に見えるネジを取ってー こんな感じ 下から突き出てるネジ穴の外形が四角なのはきっと下の切替車にしっかり力を伝えて空転させないため。 ローター自体を取った全景がこれ ローター真についてる歯車はこんな感じ なぜこれでローターが外れないのかわからん 自動巻き部分からバラして行きましょー 受けの上にあるネジ2本で止まってました 裏側はこんな感じに なってらっしゃる。 これも自動巻き部分に不良が出た際に対
久しぶりの更新はオメガになりそうです。 自社ムーブ!!でも現行品じゃない。
現行品ロレはよく見たらこんな感じの透かしが。 やりますね、ロレさん
今回(久しぶり)に更新するのはフランク三浦の本家の方です。 このムーブが入ってる個体は少ないですが時たまあります。今のところはFMの中で搭載されてるのは3種類くらいですかね。 これはETAのムーブではなくソプロードというエボーシュメーカーが作ってます。 そして元を辿ると国産S社が開発した4Lらしいです。 ちなみに錦織圭選手のスポンサーであるT・H社のcal.1887というムーブも某S社です。 オリエントにも某S社は同じムーブを供給してるのでT・H社の時計に10万以上出すのがバ
今回は知人のΩをOH。本当に小さい。普段触ってるロレックスcal.3135とかETA2824なんか比べ物にならないほど。比較した写真も撮っておくべきだったと今になって後悔。 とりあえず写真を一枚 写真のように大抵の時計は真ん中に分の針を取り付ける2番車がくるので上から見ると自然とテンプと重なる。ですが昔の時計でロービート、ヒゲゼンマイも柔らかいので否が応でも神経質になる。 しかも厚さもないので、2番車とヒゲゼンマイ、テンプとアンクル受けのクリアランスが非常にシビア。 これを