2億円の投資してリターンはいくら?

岡山市の職員をしている「てら」です。

そろそろ人事異動のシーズンです。
この時期になると,自分は異動するのかしないのか,来年度の体制はどうなるのか,考えてもしょうがないことですが,よく話題に出てきます。

人事異動の受け止め方は人それぞれですが,僕は人事異動は肯定派で,どんどん異動したいと思っています。
理由は単純で,僕が飽きっぽいからです。同じことを長く続けることが苦手で,3年くらいしたら,上っ面だけだとしても,だいたいのことがわかります。

僕は最初の職場が5年,2つ目が5年だったので,「こんなもんか」と思っていたんですが,その後,1年3か月,2年9か月,1年,2年と,短いサイクルでの異動が続いて,それがすごくよかった。
どの職場もそれまでの職場での経験がほとんど役に立ず,しかも,興味も関心もない部署だったので,覚えることばかりでしたが,これがすごく新鮮でよかった。
ただ,そのくらいの期間では仕事の上っ面は分かったとしても,より深く知るということはできていないのかもしれません。

一方で,同じ職場ではないものの,ずっと福祉畑とか税務畑というような人もいます。また,今の異動のサイクルでは稀ではありますが,長いこと異動していないという人もいます。
僕からすると耐えられない環境ではありますが,同じような仕事をコツコツと続けて,その分野を深く知る人も必要だと思います。

結局のところ,そこは役割分担になるわけで,職員の特性,得手不得手,そういう部分を見極めた人事異動ができれば,職員に対して最低限の負担で最高のパフォーマンスを発揮させることができると思います。

今はどうかわかりませんが,職員1人の生涯年収は約2億円と言われていました。役所は2億円を投資して職員を1人雇用しているわけですから,その2億円で最大の効果を出すことを考えなければなりません。
如何に職員に能力を発揮させるか。職員を生かすか。それが人事当局の使命です。

人事評価も,人事異動も,目標管理も,職員研修も,すべては2億円のリターンを最大化するための手段です。
今年の人事異動も,2億円を増やす異動であって欲しいところですが,果たして,どんな答えが出るのか。
それがすぐにわからないあたりが難しいところです。

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