子供を望むことをやめた
子供を望むことをやめました。
区切りとして書きたいので書くんですが、やめた理由については、だいぶ割愛した書き方になると思います。書き始めておいてすみません。大概は健康上の理由です。
約一年半、産婦人科に通いながらタイミング法(とホルモン剤投与)で妊活を続けてきました。わたしは親との関係があまり良くなく、子供を上手に育てられる自信自体がそこまでなかったのですが、夫に対して「この人に子供をつくってあげたい」「わたしが早いうちに死んでしまうとしても、この人に子供を残してあげることが、この人に選んでもらったわたしの責任だ」と心から信じて子供を産むことを望んでいました。
でも一年半、タイミング法だけでは授かりませんでした。タイミング法で一年程度妊活を続けても授からない場合、お医者さんから次のステップへ進む提案を受けます。(排卵誘発剤の自己注射、人工授精など)
夫婦で話し合って、一度は「タイミング法だけで、35歳まで妊活を続けよう。それまで授からなかったら、その時どうしたいか考えよう」と決めました。もちろん「38〜40歳頃まで授からなかったら、ほぼ100%二人きりの人生が強制的にスタートすることになるがそれでもいいか」ということも含めて。
その時、夫が「二人きりの人生でもやっていける」と言ってくれました。
(実際、生きてみたらどうなるかは分かりませんが)
でもわたしは今まで、夫の人生には子供がいないといけないと思っていたんです。わたしが子育てを上手くできず、思い詰めて死ぬとしても、それが無責任だと世間から非難を受けることになっても、夫に結婚相手として選んでもらった人間として、(わたしがいなくなっても)夫に子供をつくる・残すことがわたしの責任だと心から信じていました。
でも夫は「二人きりの人生でもやっていける」と思っていたんです。
想像もしていませんでした。夫の思い描く未来には、当たり前のように子供がいるものだと思っていました。わたしがそのように思い込んでいました。
それを知って、初めて自覚しました。
わたしは、夫となるべく長生きしたいです。
非難を受ける覚悟で書きますが、わたしは子供を産んだら遠からず色々なことで思い詰めて死を選ぶと思っていました。日常で人様の子供に出会うたび、自分はそうなるだろうと思っていました。何度も書きますが、それでも、そんな無責任な覚悟でも、夫に子供を残すことが何より大事だと心から信じていたんです。
でも、子供がいない人生でもやっていけると夫が言うなら、死にたくないと思ってしまった……。
出産育児にあたりなんでこんなに死を覚悟しているのかは、健康上の理由になるので割愛させてほしいのですが、夫と二人で一緒に長く生きられる可能性があるなら、それを選びたいと思ってしまった。
それで、あんなにも「夫に子供を残したい」と思っていた気持ちを翻して「やっぱり妊活をきっぱりやめたい」と夫に伝えました。
やっぱりそれなりには揉めました。一回「タイミング法のみで35歳まで続ける」と決めてはいましたし。夫は、子供欲しいって言ってたのになんで?というよりは、課題があるなら一緒に解決したいから話してほしい、という思いやりのあるスタンスでした。
でも全ては話せませんでした。部分的に話して、でも夫も「産むのは結局自分ではなく相手」なので、飲み込んで受け入れてくれました。
そういうわけで、夫と二人きりの人生がスタートしました。わたし33歳、夫31歳です。
子供を望まない人生を選択するには、少し早い年齢かもしれません。とはいえそこまで早くもありません。あっという間に35歳、38歳、40歳なんかを超えて、もしかしたら頑張っておけばよかったとやっぱり思う時が来るのかもしれないし、体力の衰えた50代以降や否応なく死を意識し始める年代になって、やっぱり……と思う日が来るのかもしれません。
二人でも幸せに生きていける気がする、と思えるのは体力のある30〜40代くらいかもしれません。
でも、子供を望まない人生を選びました。
この話を誰かに聞いてほしかったのです。ここまで読んでくださった方、どんな気持ちになられたかは分かりませんが、ひとまず感謝申し上げます。
そんなこんなで、このnoteは時々「書くこと」以外にも、夫婦の時間についてとかキャリア形成についてとか、自分の人生の柱になりそうなことも書きたいなと思います。長生きするぞ。
ここまでお読みくださりありがとうございました。