娘がパー子になって思ったこと
妊娠中に赤ちゃんの性別を知らせるかどうか、産院や産婦人科医によって方針が異なるらしい。
娘を担当してくださった先生は教えない方針だった。
診察時に何回か聞いてみたけれど、
「んーわからない」
「女の子かもしれないけど、わからない」
とはぐらかされ続け、結局娘が生まれるまではっきりとした性別を教えてくれなかった。
そんなこともあって娘が生まれる前は、特定の性別を連想させる色ではなく、白や黄や紺などの色で身の回りのものを揃えていた。
いつからだろう、娘がピンクを好きになったのは。
パジャマもピンク。
歯ブラシもピンク。
お気に入りのハンカチもピンク。
お皿もピンク。
ピクニック用の小さなタッパーもピンク。
お食事用のエプロンもピンク。
ジュースを選ぶ時だって、味よりもパッケージの色がピンクかどうかが重要。
どんだけピンク好きなの?
もちろん洋服も例外ではなくて。
娘と一緒に服を買うときは毎回本人に選ばせるのだけど、それがトップスであれパンツであれ、やっぱりピンクを選ぶ。
先日買い物に行った際も、違う色を提案したけど即刻却下だった。
そんな調子だから、気づいたら娘のタンスの中の大部分をピンクが占めるようになった。
そして今日、ついに、彼女は、パー子になった。
林家パー子さん。
娘の言う「これが着たい!」に応えてコーディネートしたら、パー子になった。
ハート柄のトップスに、
赤とピンクのパンツに、
バーガンディーに
ピンクのカエルが並んだ靴下に、
ピンクのダウン。
靴は赤。
あまりにもピンクすぎて笑ったのだけど、しっかり着こなしていた。
VOGUE編集長もびっくりするほどの着こなしだった。
やっぱり何着たってかわいいね。
娘が生まれる前、なんというか、すごいギラギラなコーディネートをしていた子どもを見かけて、いろんな意味で「す、すごいな」と思っていたけど。
こういうことだったんだね、って夫と笑った。
子どもの「スキ」に忠実になったら、そうなるよねって。
いいなぁ、一途なスキという気持ち。
これからもぜひ、その「スキ」を大切にしてほしい。
そして私もその「スキ」を大切にしたい。
なにそれ変だよ、こっちの方がいいよ、とか言って意見を押し付けたり否定したりせず、
「いいね、おもしろいね」と共感できる母でいたい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?