いつのまにか成長したきみと歩く道
天気は良好。気温は快適。
絶好のお散歩日和、
娘の希望により、隣駅にある業務用スーパーまでベビーカーで行くことになった。
数ヶ月前までベビーカー嫌いだった娘は、最近になってベビーカーにハマり始めたらしい。
そのスーパーまでは、歩くと片道20分。
本当は、自転車でぴゅーんと行って、たくさん買い込んで、ぴゅーんと帰ってきたかったのだけど。
でも一度「ベビーカーでいきたい」と言ったら聞かないので。
トトさんがそう言うなら仕方ありません、あたしゃ逆らいません、仰せのままにします。
ってかんじです。
とはいえベビーカーにずっと乗っているわけではなく、途中降りて自分の足で歩く。
「車危ないから手繋いで!」と言っても素直に手を繋いでくれないから、そんなときは、
「ママ、あったか〜いトトちゃんの手を繋いで歩きたいなぁぁぁ!!!」
と言うと、すんなり手を繋いでくれることが判明した。
「いいよぉ!トトちゃん、やさしいから、ママのつめたいオテテとつないであげるね!」
だって。そう言ってこちらを見上げるその瞳、その表情は、まさに
「純粋無垢」
この言葉がぴったりだと思う。
なんなんだこのカワイイ生き物は。
冷たいカサカサの私の手と対照的に、ふっくらと、じんわり温かい、彼女の手。
なんで子どもの手ってこんなにあたたかいんだろう?
◇
いつもは、自転車の前に娘を乗せてぴゅーんと走る道。
娘がまだ自分で立つことすらできなかった頃、ベビーカーに乗せてよく歩いていた。
その道を、今では自分で歩くことが当たり前になった娘と、手を繋いで並んで歩く。
そうやって、前と今を照らし合わせていると、少し感慨深いものがあった。
片道20分の道。
結局40分近くかかってしまったけれど。
たまには、こういうのもいいかもしれない。
◇
道中、ピンク色の花がなっている木(梅?)を見つけて、春の到来を感じた。
(逆光……)
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