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娘に「ごめんなさぁい!」と言われて思ったこと

先日、例の如く、2歳の娘に抱きついてムツゴロウ氏化したときのこと。  
 
私の腕の中から逃げようと、娘が笑いながら 
 
「ご、ごめんなさい!
ごめんなさぁい!」    
 
と言った。   
 
えっ!?と思った。 
いつもは「やめてくれぇぇい!」とか「わかったからぁ!」と言うのに、この日娘の口から出てきた言葉は「ごめんなさぁい!」だった。 
 
いつもと違う反応と、何も悪いことをしていないのに発せられた「ごめんなさい」にどきっとして、  
 
「トトちゃんはなんも悪いことしてないんだから “ごめんなさぁい!”は言わなくていいんだよ!」   
 
と言ったけれど、娘はよくわかっていない様子だった。  
 
-
 
「ごめんなさぁい!」の出所については、見当がついていた。 
 
夫である。  
 
それは、リビングで朝食の後片付けをしているときに、よく隣の和室から聞こえてきたやりとりだった。 
 
夫が娘をこちょこちょしながら 
 
「”ごめんなさい” は!? 
”ごめんなさい”は!?」  
 
と言って、娘が、 

「きゃははは!ご、ごめんなさい!ごめんなさぁいいいい!」  
 
みたいな。 
 
この、「”ごめんなさい” は!?”ごめんなさい”は!?」っていう遊び?おふざけ? 
私自身、小さい頃に父や兄にされていたような記憶があって、ああ懐かしいな、なんてのんきに思っていたのだけど。  
 
「”ごめんなさい” は!?」によって、いつのまにか娘の中では、こちょこちょ/ムツゴロウ氏をやめてもらう方法=「ごめんなさい」、ってなっちゃってて。
 
娘はちっとも悪くないのに「ごめんなさい」と言わせてしまったのだ。
これはいかん。いかんぞ。 
 
「—— というわけだから、アレ、やめようぜ」と、その日の晩夫に話して、もうアレはしないことになった。 
 
-
 
ここ数ヶ月間で娘の語彙力は急激に伸びている。だけど本人はその言葉たちの使い方をまだよくわかっていない。 
 
大人が思っている以上に、子どもって大人の言動をよく見ているし、無意識のうちにすごく大きな影響を受けている。 
 
言葉の力がぐんぐん伸びる2歳、改めて言葉遣い気をつけなきゃな〜(汗汗汗)と思った出来事だった。    
 
-
 
というかそもそも私は、「ごめんなさい」は?「ありがとう」は?と、子どもに求めるかんじ?があまり好きじゃない。 
 
「言わせてる感」があるからかな。 
 
本当に使うべき場面は、子どもがこれから人間関係を通して自分自身で見出すはず、と信じたいし、もしそれで娘が悩んだら、少しばかり彼女より経験値が高い私なりに、相談に乗ってあげられるかもしれない。 
 
だけど現段階で私ができることとすれば、娘がお手伝いしてくれたときや、夫が何かをしてくれたときに「ありがとう」と言ったり、理不尽に怒りすぎた(おい)ときに「ごめんね」と言ったり。 
 
そうやって、娘に見せることくらいなんじゃないかな。 
 
言葉遣いに限らず、行動とかもさ。 
 
叩いたり、蹴ったり、嘘をついたり、自分がされて嫌なことは人にしない!とかさ。   
 
態度で示したいな。
    
 
…………。   
      
 
って、あれ?   
   
 
ムツゴロウさんになるのは?    
   
 
ムツゴロウさんになって、よーしよしよしぎゅう〜〜!!!ってするのは……
 
 
いいよね……?  
          
          
 
嫌じゃ…ないよ……ね……?   
  
 
 
ママ、これからも、ムツゴロウさんに、
なっても……いい……よ……ね……? 
       

 
 

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