いとバイ通信32 哲学者ヤスパース2
いとバイ通信32 哲学ヤスパース2
2020.6.27(土)
哲学者ヤスパース
ヤスパースはドイツの北西部の町で生まれ育ちました。裕福な家庭で育ちましたが学生の時家族の身分で生徒会の活動が区別されていることに異議を唱え続けました。大学はまず法学部に進みましたが医学部に変わりました。医学部では臨床も行いながら精神病理学総論を書きました。
彼は気管支拡張症という大きな病気を抱えていました。その頃の医学では30歳位までの寿命と考えられていました。そのため彼は外で遊びまわることを断念しました。しかし身体のケアーをしっかり行うことで86歳まで生きることができました。彼の研究者重田英世医師によればこの病があったことが哲学研究者からすると幸いだったと言います。人生の大半を哲学研究にささげることができた原因として考えることができるだろうと。
私はヤスパースの精神病理学総論のもとになっている精神病理学原論を読みました。私の姉が精神疾患だったこともあり興味深く読みました。ヤスパースは精神病者と診断する場合精神正常者と比較することはできないと考えていました。なぜならどんな人が精神正常者かは誰も正解を知らないからです。
ですから精神病者とは仮に大多数の人々が持っている精神な傾向に比較すると少数派の精神であるというだけのことでした。多数派が正常者ということはできないと考えました。
彼の精神病理学論文ではすべての精神病の診断に必要な精神を記述するようにし精神病の診断に生かせるようにしました。身体的疾患と違い精神疾患は観察者が患者の精神状況を思い描くことが必要です。観察者は患者への感情移入と了解によって患者の精神状況を理解し診断します。診断をわかりやすくするために疾患ごとにその病に罹患した人で回復した人の体験談を載せています。
私が感動したのは精神病とその人の人格や実存(?)は混同せずに記述されているところです。
次回ヤスパース4をお楽しみに
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