いとバイ通信 2-5
いとバイ通信 2-5
食と健康
2020.11.7(土)
【ノーベル医学賞受賞者の著作紹介】
「病気を寄せつけない賢い生き方」(リュック・モンタニエ博士著山中教授ノーベル賞受賞の4年前の受賞者の先生)の紹介をします。この本は11年前に出版されていますが既にパンデミックが明確に予想されています。その場合の博士の対処方法は強い抗酸化物質をとることで免疫力を増強しておくことでした。
【抗酸化物質を摂ることのすすめ】
身体に活性酸素が溜まってくると酸化ストレスの状態となります。この酸化ストレスが老化の原因なのです。厄介なことに歳をとってくると活性酸素がより多く発生するのです。その発生する原理は糖分を細胞にあるミトコンドリア(エンジンの役割)が燃焼させることによってエネルギーに変えているのですがその変換の時の排気ガスにあたるものが活性酸素なのです。エンジン役であるミトコンドリアも年配者になると老化し赤ちゃんの時の新車のエンジンから中古車のエンジンに変わりますから子供の時よりも多くの排気ガスを出すようになり、それがそのまま溜まると酸化ストレスとなるという原理なのです。
【活性酸素とは】
通常、原子や分子は対になるふたつの電子を軌道上にもっています。ところが軌道上に電子が一つしかなくなるとパートナーを求めてよそから強引に電子を奪おうとする攻撃的な原子や分子も存在します。パートナーのいない電子(不対電子)を持っている原子や分子のことをフリーラジカルといいます。そしてフリーラジカルの状態になった酸素のことを活性酸素というのです(一部例外もありますがほとんどの場合)
【酸化ストレスになると】
酸化ストレスになると老化の原因にもなりますし、がんや心臓病の発端となる環境をつくることにもなります。それで日ごろより抗酸化物質を摂って酸化ストレスに至らないようにすることが重要なのです。特に年配の場合は。私は抗酸化物質を含む食べ物を日頃からとることが必要だと思います。
【抗酸化物質を含んだ食品】
もっとも期待できるのは植物です。つまり野菜や果物やお米などです。なぜ植物が抗酸化物質を含んでいるのでしょうか。植物は光合成によって酸素を作り出しています。また同時に植物の生命活動によって人間と同じように活性酸素も蓄積しています。自ら作った酸素が活性酸素になると酸化ストレスで枯れてしまいます。ですからそれを防ぐために植物には抗酸化物質を作り出す能力があります。その抗酸化物質を人間がいただこうというわけです。
【酸化ストレスの少ない身体】
日頃から抗酸化物質を多く含んだ植物を食べることによって酸化ストレスの少ない身体にすることが重要なのです。例えばごぼうの抗酸化力は強力です。ワインだったら赤に多くのポリフェノールが含まれますので抗酸化力があると言えます。米は玄米に近いものにするとかも考えられます。我が家ではお塩はキパワーソルトを使っています。キパワーソルトとは塩田で作られた原塩を高温で長時間焼いたお塩で還元力を持っています。還元力とは酸化力の反対の力のことですから酸化ストレスを少なくすると私は考えています。