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食と食事と空気感と

 学校再開後,初の給食。ついにこの日がやってきたと喜ぶ子供たち。しかし・・・

 今年度の給食にはたくさんのルールが追加された。

①席は全員前を向いて食べること。(いつもは机を向かい合わせ,グループをつくる)

②もちろん,会話は禁止。

③おかわりも自由にはできない。

④食べる直前までマスク着用。

 数え上げるときりがない。これも,コロナ感染予防のため。子供たちの命を守るため。いたしかたない・・・。

 ただ,無言の給食時間は違和感しかなかった。子供たちに人気のハヤシライスが,食缶には残されていた。

 学校給食は食の大切さや,食事のマナー等の教育の一環として行われる。しかし,「楽しさ」や「会話」の無い食事時間がこんなにも苦痛なものなのかと思い知らされた。

 食事は単に食べればいいわけではない。そこに流れる空気感が食事を豊かにしてくれる。知っているつもりだったが,つもりでしかなかった。

 明日から,この現状の中でどのような空気を教室に流すことができるか。教師としての力量が試されるような気がしている。

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