みかんの缶詰物語
先日、仕事帰りにみかんの缶詰を買った。スーパーを歩いていて、急に食べたくなったのである。
駅近くのスーパーで、家からは遠い。
家に帰ると、妻くんも、近所のスーパーで、みかんの缶詰を買っていた。なんとなく、食べたくなったからだ、という。
あわせてみたら、同じメーカーの同じみかんの缶詰だった。
示し合わせたわけでもなく、常時、私の家では、みかんの缶詰を買い込んでおくことはない。というか、滅多に買わない。
虫の知らせというが(あれはよくないことが起こりそうな気がすることだが)、それに似たようなものだろうか。
私が二人のあいだを流れる「気」のエネルギーのようなものを想像していると、妻くんがいった。
「勝った!」
「え」
「私が買った缶詰のほうが、安い」
まあ、そのとおりなのだが(苦笑)。
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