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風がキラッと吹いたとき 各話の<前書き>、<プロローグ>
<前書き>
![](https://assets.st-note.com/img/1706675166180-lsNX13UDkk.jpg)
「菜々ちゃん、何読んでるの?」
「綾ちゃんたちの話とか、わたしたちの話とか」
「あぁ~」
「あっちの世界に有る色々なものが、こっちの世界に無いから、書いてないんだって」
「へぇ~(書いて無ければ、わからないよ)」
「わたしたちが動いているのが見え始めて、あ、顔は見えないらしいんだけど、どうにか書いたらしいよ」
「あ~、随分色々と聞かれたよ(物好きだよね)」
「文字のデジャビュも見ていたんだって。書き直すうちに消したのも有るらしいけど」
「ふ~ん(自分も送ったかも……)」
Ⅰ. piu vivo (しまいこんだ歌)
<プロローグ>
![](https://assets.st-note.com/img/1706242335451-lvNeQMBibA.jpg?width=1200)
わたしは子守歌をきかせている。
ずっと忘れてしまっていた。
奥に仕舞い込んでいた。
そのことも忘れていた。
どこに?
そのことすら覚えていなかった。
ふたたび歌えるようになるなんて、
思ってもいなかった。
Ⅱ. rhiza, fos (つなぎとめる何か)
<プロローグ>
![](https://assets.st-note.com/img/1706242359773-NM3KclTFIr.jpg?width=1200)
どこかに千切れて飛んでしまわないように
どこかで漂わないように
必死に自分を繋ぎ止めていた。
繋ぎ止めてくれる誰かが現れた。
境目が曖昧であっても……。
透明であっても……。
Ⅲ. macaron (キッカケ)
<プロローグ>
![](https://assets.st-note.com/img/1706242374163-2LGJWDnmbX.jpg?width=1200)
閉じ込めたものを
自分で開くときも有れば、
誰かが開けることも有る。
あの時、何が聞こえたのか。
今、何を見ることができているのか。
Ⅳ. frater (時をこえて、夢のなかで)
<プロローグ>
![](https://assets.st-note.com/img/1706242393939-UGui5nWTvJ.jpg)
よく”ここ”に来ている。
今回は、(多少)、目的が有った。
自分の目的ではないけど、自分の目的でもあって。
Ⅴ. subito (そして続いていく)
<プロローグ>
![](https://assets.st-note.com/img/1706242429339-DUi0Lqy2qs.png?width=1200)
この一連の話はここで終わりになるはずで、
でも、物語は続いていく。
最後に、しあわせなだけの話をもう一つ。
覚えていてもいいのに忘れていて、
決めていてもいいのに決めなかった。
すぐ傍に居てくれたから。
※ どれからお読み頂いてもよいですが、ⅠかⅡかⅢからがわかりやすいです。
※ Ⅰ,Ⅲがわかりやすいですが、ⅡーⅣも推しています。
<続き>
Ⅵ. 青空と桃(rheo)
<プロローグ>
![](https://assets.st-note.com/img/1707901211326-mBEr2UTByG.jpg?width=1200)
王女さまもお年頃になった。
当の本人は、それどころではないらしい。
そうこうしていても、
流れていく。
こっちだよと声をかけられながら。
思い出しながら。
<後書き>
いいことが起こりますように。
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