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手っ取り早く「ていねいに暮らす人」になりたい時、純ココアでココアを作る。
「ていねいでおしゃれな生活」に憧れている。
でも一生“憧れの向こう側”にはいけずじまいだろう。
毎日色とりどりのお料理を作ったり、コーヒーを豆から挽いたり、スパイスを使ってチャイを作ってみたり……。憧れる「ていねいな暮らし」は数知れず。
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やってみたい気持ちはある。でもやっぱり、「便利」「楽」に流されてしまう。仕方がない、そういう性格の人間なのだから。
いつか時間にゆとりができたら、挑戦してみればいい!……と、「憧れのていねいな暮らしリスト」が増えるばかり。
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うーん、不思議だ。
生鮭をまるまる一匹さばいたり、生肉からビーフジャーキーを作ることはできるんだけど……。
思うにこれは、「ていねいでおしゃれな生活」ではない。「ちゅうじつによくぼうにしたがう生活」なんだよな。
でもいいんだ。私はそんな自分が、なんだかんだ好きだから。
そう思っていても、時々“向こう側”に行ってみたくなる。
そんな時に私は、純ココアでココアを作る。
"純”がつくだけで、ていねいな響きが増す不思議さよ
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私は今ここに宣言します。
一番手っ取り早い時短な”ていねいな暮らし"は、「純ココアでココアを作ること」だと。
「ていねいな暮らしに“手っ取り早さ”を求める時点で間違ってる」という指摘が聞こえてきますが、本当にその通りです。
だが私は、手っ取り早くていねいな暮らしがしたいんだ。見逃してくれ。
レシピ
レシピというほどでもないけれど。
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私は、ここぞとばかりにカランコロンとスプーンでかき混ぜます。とってもたくさん。
その方が美味しくなる気がするし、スプーンでカランコロンとする時間が、「ていねいな暮らし感」たっぷりだから。
惜しげもなく、"ていねいパワー"を一身に浴びるのです。
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冬の早朝、息子と一緒にココアを飲む
今朝はずいぶんと、息子が早く起きてきた。
こんな時に、息子は「1才の娘が一緒だとできない、私と二人だけの時にできること」をやりたいと言ってくる。
折り紙だったり、お絵描きだったり、そのうちの一つが「一緒にクッキング」だ。
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「今朝は寒いから、ココアを作るのはどう?たくさんまーぜまぜしてくれる?」と言うと、息子はうれしそうに「うん、いいよぉ!」と言ってくれた。
なんだか今日のココアは、いつもより心があったまる。