影
月青く、郷愁の月は、半月を過ぎ、満ち満ちてゆく、芳醇なさいごに、透明な、息を、ぽつり、届かない、永万の、吐露を、持てゆく、蒼香を、生白い、喉の熱と、キスに、満たない、豊穣の調べを、知らない、いまだ、知らない、狂奔の海へ、震えもない、光も、ない
朝、寝つかれない白い朝、閉じたカーテンと、ぬるい肌髪、天井に、月、眠れない、月
月青く、郷愁の月は、半月を過ぎ、満ち満ちてゆく、芳醇なさいごに、透明な、息を、ぽつり、届かない、永万の、吐露を、持てゆく、蒼香を、生白い、喉の熱と、キスに、満たない、豊穣の調べを、知らない、いまだ、知らない、狂奔の海へ、震えもない、光も、ない
朝、寝つかれない白い朝、閉じたカーテンと、ぬるい肌髪、天井に、月、眠れない、月