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夏の終わりに思い出すこと
娘がまだ保育園に通っていた頃のこと。
聞き逃してしまいそうな一瞬が
我が家では語り継がれる一瞬となった。
お盆を過ぎて、夏の終わりまでをカウントダウンし始める頃になると
毎年 思い出す。
今となってはとっても素敵なエピソード。
夕方、娘を保育園に迎えに。
園までは自宅から歩いて数分。
仕事帰りの車ではなく、自宅から歩いて行くことも多々。
その日、お迎えの時間に自宅にいた私は、歩いてお迎えに向かった。
玄関でサンダルを履きかけて、
時期的にさすがにもうサンダルは恥ずかしいか・・・
と思い、スニーカーに履き替える。
とは言え、まだ暑い。
別にサンダルでも良かったかなと思いながらの道中。
園に着くと、担当の先生が気付いてくれて、娘を呼んでいる。
娘が鞄を斜めにかけて教室から走って出て来る。
補助バッグを私に差し出して、振り返り下駄箱から靴を出す。
いつもと何も変わらない流れ。
靴を履こうと座り込んだ瞬間、彼女の視界に入ったのは、昨日と違う私の足もと。
「ママ、今日は ”にだる” なんだね♫」
・・・
にだる? ニダル? 二樽?
・・・
それは何?
先生が娘の今日の様子を話し始めるが、
私は“にだる“で脳が停止している。
数秒の間のあと。
サンダルでは無い履き物の名前がニダルなのだと気付く。
サンダルは3ダルではない。
よって
2ダルでもなければ、きっと1ダルも存在しない。
スニーカーは一方的に
確認すら取られずに、
娘に2ダルと命名された。
サンダルじゃない履き物の名前は「ニダル」
いや、その発想よ。