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ランニングの秋

私はランニングを始めてから9年になる。すでにランニングはライフスタイルの一部となっている。走り始めた頃は週に4日5日走ることもざらだったのだが最近は週1回休日の10キロランと平日出勤前の5キロランにとどまっている。

それでもやはり週一回は走らなければ気持ち悪いくらいの感覚になっている。どんなに体調の悪い時や気分が晴れない時でも気持ちを振り絞ってランニングをすると案外体調が良くなったり気分が晴れたりするものだ。
そういう意味で私はランニングを自分を癒すためにしているとも言える。

よくランニングをあまりしない人からは「1時間も走って何が楽しいの?」的なことを言われるがおそらく走ってみればわかるのだ。
私がランニングが好きな理由はもちろん心身の健康のためということもあるが、季節の移り変わりが楽しめるということだ。

春は彦根城の周りに咲き誇る桜を見ながら、夏は民家から香ってくる蚊取り線香の匂いを感じながらランニング後の水シャワーでととのい、秋は金木犀の香りを楽しみながら紅葉狩り、そして冬は雪景色を見ながら走り熱々のシャワーで解凍される。
それぞれの季節にそれぞれの良さがあるのだが、走るスピードで感じるのは車で通り過ぎたりするのとはまた違うのだ。その速度だからこそ感じられる匂いや景色があるのだ。


今朝も定例の多賀大社までのランニングをしてきた。
少し前までは走るのは暑くて苦しいものだったが気温は20度前後でちょうど走るのには最適な気温だった。

木漏れ日が気持ちいい小春日和に思わずダイブしてしまった。

多賀大社の正面の鳥居の横に立つ大きな紅葉の木は少し色づき始めていた。今朝のランニングはそんな秋まっさかりをたっぷりと感じられるものだった。

寒い冬が来る前にもう少しこの秋の気持ちいいランニングを楽しみたいと思う。

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