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上手くならないからこそ面白い
先週金曜日は休日ということもあり海に行った。
秋から冬にかけてはほとんど伊勢に行くこともなくなりもっぱら福井県の和田浜にお邪魔している。やはりこの季節は気圧配置上、日本海の波の方がサイズがあるからだ。
とはいえ、私が休日の時はなぜか波が小さい日が続いていた。休日の度に向かう日本海で私を迎えるのは最大膝くらいの超小波である。
しかしこの日は違った。
若狭へ向かう道の途中で海が見えてくる場所があり、いつもは凪でフラットな海が広がっている湾なのだがその日はそんな海にも大きなうねりを確認することができた。私の胸は高鳴った。
![](https://assets.st-note.com/img/1667859235137-9yquGjZSKY.png?width=1200)
実際に和田浜に到着するといつものヒザ波ではなくアウトからブレイクする波に楽しそうに乗っている先客が数名いた。
入ってみるとしばらく経験したことのないようなウネリの壁が前からやってきてちょっとビビってしまった。
サイズは胸〜肩たまに頭というところだろうか。頭くらいのセットには流石にビビってパドルすることができなかった。
ビビリの私がこれならいけると選んで思い切ってパドルを始めるとウネリが盛り上がり出して一気に私を波のトップに運び上げる。そしてそこからフェイスを滑り降りると快感が突き抜けた。そして少し起伏が小さくなったところで体を波のパワーゾーンの方へひねると自然とターンができて再び滑り出す。
こんないい波に乗れたのは数年ぶりのように思う。サーファーあるあるだとは思うのだが、波のいい日は自分自身が上達したような錯覚を与えてくれる。この日はまさにそんな有頂天な気分だった。
私は自分のライディングの課題を見つけたりそれを修正するためにボードの先端にGoProのカメラを取り付けて自撮りをしている。自分自身を取り続けてその下手さ加減を身にしみて感じて次回の海でのライディングで改善につなげようと努力はしている。しかしそれがなかなか改善されないのが現実だ。
この日もさぞや上手く乗れた動画が撮れただろうと楽しみに見返してみると長い時間は乗れているが完全に波にビビっていて上半身が固まっていて非常に情けないライディングスタイルだった。
自分が80点と思っていたとしても客観的に見れば60点という感じだ。
サーフィンを始めたのが25歳。それから約20年になる。
もちろんその間行く頻度の少なかった時期もあるが、この8年くらいはほぼ毎週のように海でサーフィンをしている。
少しずつ成長は感じているのだが、なかなか上達しないし納得のいくライディングもまだまだだ。
そんな簡単に上手くなれないからサーフィンは面白い。
これからも身体が動く限り続けていきたいし、数ミリの成長を喜びながら自分自身が納得できるライディングができるようになりたいと心から思うのだ。