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ずる 嘘とごまかしの行動経済学

この本は友人に勧められて読んでみました。

本の構成としましては章ごとに人の不正(ずる)を実験し解析していく内容となっております。

事例と共にその不正に関して書かれているのですが、事例が多くて読むのが大変なのと全て外国での事例なので人の名前やワードなどが全てカタカナで少し読みづらく感じました。

始めはしっかり読んでいたのですが、このままだと飽きてしまうし頭に入ってこなくなると思ったので速読に変えました。(速読の方がおすすめかと)

章ごと言いたいことは1つなのでそれを理解してしまえば良いと思ったからです。


↓↓ここからは内容についてです。↓↓

まず人はなぜ不正(ずる)をするのでしょうか。

それは自分に利益があるからですよね。ただその時に不正がバレた時(不利益)の事も頭に過ぎるかと思います。それらを天秤にかけ比較をするのです。それをシンプルな合理的犯罪モデル(SMORC)と言います。

本書ではこれを元になぜ人は不正をし、どのように駆り立てられるのかについて書かれていきます。それが肉体的・環境的・心理的要素なのか様々な角度から実験し分析していくのです。

そして、その駆り立てる力をより良い方向に持っていきたいのです。


SMORC検証

数名の人間にある問題を解かし正解の数だけ10ドルあげると言った。この問題の平均正解数は6問と告げた。しかし問題がいくつできたは口頭で良い。その結果、数名の人間全てが正解数を2−3問増して伝えたのである。

これも言わゆる不正だが、バレるリスクとバレない時の利益を考えた結果このようなことになったのだ。これは金額を上げても同じであった。

他にも観光先のタクシーでも同じだ。通常通り行けばOOドルなところ、観光客だとバレるリスクとバレない利益を考え遠回りをし不正を行うのだ。これはよく耳にす話ですね。

このように天秤に掛けて行う不正がSMORCである。

他にも、人は現金から遠いと不正率が上がるのである。先程の問題の話を例に出すと、仮に正解数分をまずトークン(仮想チップ)に変えて、それを持って換金所に行くとする。その結果、現金になるまで行程が1つ増える事によって不正率も上がるのである。

これを直すには定期的に倫理性を促す行動を相手にする、もしくは職場とかでしたら不正が発覚した際の処罰などの誓約書を交わす事によって減らすことができるのである。


自分の動機に目が曇る

自分がもしくは自分の会社が沢山の費用を掛けある機械を導入したと想像してください。そうするとその機械を沢山使って利益を増やしたいと思うのが普通ですよね?ただお客様にとってその機械が必要な方もいれば必要ない方もいらっしゃるかと思います。

ここでは自分(自社)の利益目的だけのために、無知なお客様は勧められるがままそれを使わされて、通常より高く支払いをする事になるのです。無知な方は不正されてしまうのです。


なぜ疲れているとしくじるのか

これはどちらかと言うと自分自身に問いかけてください。ダイエットなどしている時に仕事がとても忙しかったとします。疲れて帰ってきたあなたは「今日はがんばったからご褒美」と言って甘い物を食べてしまう。自分に対しての不正である。

疲労(焦り)→判断力低下→欲求に負けるor不正をする。

そして不正とは少し違うのだが契約を絶対取りたいと思った時の商談は、朝一もしく昼食後にした方が良いです。相手の判断が鈍ります。

偽物を身に付けると誤魔化しをする

これは偽物を身に付けていると言う時点で不正ですよね。こんなの分かりきってるよと思うかと思いますが、パッと見てその方の物が偽物なのかなんて判断できないです。なので高価な物を身に纏っている人には注意が必要です。高確率で不正されます。まずは世間話などから相手を探るのです。

※基本的にお金持ちの方は不正している人の割合の方が多い。

自分自身を欺く

先程同様これも自分自身に対してである。イメージして頂きたいのが初対面の人に会う時や同窓会などで自分を紹介する際に話を盛ったりする事。自分を相手に大きく見せ優越感を得たり見栄を張る。これも自分に対しての不正である。

自分に対して不正する人は他人に対しても不正をしてしまう。

創造性と不正

自分が直感的に感じた事を頭の中であらゆる方法で正当化してしまう事。これは危険である。殺人を犯す人はこのような考えが多い。他者からの意見も考えながら創造していくのが良い。

感染症としての不正行為

例えば、社内の備品を自分の物にしてしまう人を見てしまうとします。そうすると見た人は堕落してしまう。このような出来事が社内で幾度となく見かけてしまうと道徳心を失いその人も不正をしてもいいやと言う気持ちになる。これは良くある「みんなやっているからいいじゃん」と言う事。

協働して行う不正行為

これは2つの事例をあげます。先程のテストのお話を覚えているだろうか。

まず1組目に見ず知らずの方とペアになってもらい、合計正解数分のドルを分け与えるとする。ただ交互に問題を解く。要は片方が問題を解いている際は片方がそれを見ているのである。その結果どうなったかと言うと、不正が起こらなかったのである。

しかし

ペアを日常から会話したり仕事をしているの仲間に変えて実験したのです。すると、どうなったかと言うと個人で行った際よりも遥かに多く不正があったのです。マイナス方向に一致団結になってしまうので気を付けましょう。

半楽観的なエンディング

誰でも潜在的に不正を行う気持ちはある。肉体的にも心理的にも環境的にも人をそうさせるのは仕方ない事である。

自分が利益を得たいと言う気持ち

他人から良く思われたいと言う気持ち

で入り混じるのである。ただ犯罪を犯す者は絶対的に前者の気持ちが強くなるのである。多少のずるならいいが一線は超えてはならない。そして、経営者などは従業員のこのような気持ちを察しながら取り組むのがいい。



こちらの本読んで思ったことは、こちらの本はこちらのデザインもあります。

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Kindleでは僕が見たのしかなかったのですが、こちらは少し読みやすくなっているのかな?

内容的は良かったのですが、上記にもお伝えしました通りしっかり読むのが大変。w

気になった方は「ずる 嘘とごまかしの行動経済学」読んでみてください😄



以上

PS個人の感想ですのでご了承ください。

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