刺繍の所作はコンテンツになる?
私の家(厳密には嫁いだ家)は「京繍」という刺繍の伝統工芸をしています。
この数年間、展覧会を企画したり書籍を作ったり
「完成した作品」を通して刺繍の魅力を伝えようとしてきました。
確かに完成した作品は美しく、
それ自体からエネルギーを感じることも。
ではそのエネルギーはどこから生まれるのでしょう。
機械でも美しい刺繍が作れるこの時代に
あえて人間の手で生み出す「生っぽさ」や
いい意味で「念がこもってる」感じもお伝えしたいと考え始めました。
答えになっているかはわかりませんが、
まずは刺繍を生み出す所作を共有してみたいと思います。
これは糸縒り(いとより)の様子。
絹の糸を手で縒り合わせて作品の表現に合った糸をつくります。
刺繍は祈り。とよく父が言います。
拝むように両手で糸を縒り合わせる所作にも
その一端が見えるような気がします。
これはまだまだ未熟な私の糸縒りですが、
熟練の職人さんの縒る動作はそれ自体に個性があり、
糸の調子も人それぞれ個性があります。
(またの機会にご紹介したい・・・)
さいごに宣伝ですが、、、
6月28日(日)に「京都知新」と言う番組に父が登場します。
以前撮影いただいたものの再編集、関西ローカルですが
ご覧いただければ幸いです。
ちなみに一緒にご登場される山田さんのごま油はめちゃくちゃ美味しいです。
長く愛用しているので個人的に嬉しく楽しみにしています。