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元日・アメリカテロが映しだす”暴力国家アメリカ”の闇 建国以来、93%が戦争状態 傷ついたアメリカを救うのはマチズモかITか、それとも精神医療か?

 元日にアメリカで続発した暴力事件は、トランプ新政権の船出を覆うように、あるいは暴力国家アメリカの行く末を、混沌とさせる。
 
 1月1日未明、アメリカ南部ルイジアナ州のニューオーリンズで新年を祝う人々が集まっていた繁華街バーボンストリートに、車が猛スピードで突っ込み、14人死亡、少なくとも35人負傷した(1)。
 
 容疑者は42歳のシャムスード・ディン・ジャバール容疑者で、テキサス州出身の元米軍人(2)。レンタルしたピックアップトラックで群衆に突っ込んだ後、車から降りて発砲(3)。
 
 同日にはネバダ州ラスベガスのトランプ・インターナショナル・ホテル前でテスラ社のサイバートラック爆発事件が発生。事件の容疑者は、マシュー・アラン・リヴルスバーガー(37歳)で、米陸軍特殊部隊「グリーンベレー」に所属する現役軍人(4)。容疑者は、事件当時ドイツの基地から休暇中(5)。
 
 現時点で、FBIは2つの事件の直接的な関連性を示す決定的な証拠はないとする一方、両事件ともテロの可能性を視野に入れて捜査が進められている(6)。
 
 他方、FBIのスペンサー・エバンス特別捜査官は、ラスベガスにおける事件を起こしたリヴルスバーガー容疑者がPTSD(心的外傷後ストレス障害)に苦しんでいた可能性が高いと述べた(7)。

(1)   CNN.co.jp「群衆にトラック突っ込み発砲、15人死亡 射殺の容疑者は元軍人 米」2025年1月2日、https://www.cnn.co.jp/usa/35227809.html

(2)   CNN.co.jp「米ニューオーリンズ襲撃犯、ISISの影響 FBI」2025年1月3日、https://www.cnn.co.jp/usa/35227816.html

(3)   CNN.co.jp、2025年1月2日

(4)   John Gittelsohn「ラスベガスでのテスラ車爆発、容疑者はPTSD-テロでないとFBI」Bloomberg、2025年1月4日、https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2025-01-04/SPJY6ADWX2PS00

(5)   CNN.co.jp「米LAのサイバートラック爆発、容疑者のメモ発見 「政治的不満」や家庭問題を吐露」2025年1月4日、https://www.cnn.co.jp/usa/35227830.html

(6)   テレ朝news、2025年1月2日

(7)   John Gittelsohn、2025年1月4日

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