知らない人にこそ知って欲しい
24時間子どもの生活を支援する一時保護所にはいろんな専門職の方がいます
ひとりひとりがいなくてはなりたたないお仕事です
子どもに携わる仕事である一時保護所は、保育士の方が圧倒的に多く働いています
働き手として一時保護所に設定されている枠は、地域によって様々ですが、
例えば特別区に一時保護所がここ数年で出来ていくことを考えると、福祉枠より人数が多い保育士枠から人を集める他ないのです
そしてもちろん、保育士さん以外の資格を持ってる人、持っていない人もたくさん働いています
この状況は、新しいものを作っていく観点からして、個人的にとても良いと思っています
日本のあたたかい「保育」は、「社会で子どもを育てていく」意識がとても高いと思っています
ブラックホールである保護所の「当たり前」と世間で言う「当たり前」は大きなズレがあると思っています
保護所を経験した人と、経験せずに来てくれた人とでは、大きな隔たりがあると感じます
それほど特殊な場所であることには間違いないからです
私も、今の保護所に来て、「これって、やってもいいんだ、、」とこれまでの経験からダメだと思ってたことが覆される瞬間を何度も味わってきました
世間の「当たり前」の感覚を持った人が多くいることで、世間から隔離されず、一時保護所が社会にあっても違和感が無い場所で在り続けることができるのだと思います
専門職だけの力では到底成り立たず、やはりいろんな人がいるからこそ救われる子どもがいるな、と働いていて強く思います
一時保護所を知らない人にこそ、一時保護所を知って欲しいと思っています
そうすれば一時保護所は変わっていくと思います
こんなところからでも、発信し続ければ何か届くことがあると信じています
✴️昨日のこと
退所前日の子どもがいました
その子が「散歩に行きたい」と言いました
「どこでも好きなところ行ってきな!!」
と上の人たちに言ってもらい、その子とふたりで、好きなお店に行って好きな物を食べてきました
自分から動く勇気は無いので、そう言ってもらえたことがすごく嬉しかったです
これって今までの保護所ではできないことだったし、私の経験と判断だけではとても挑戦できないことでした
少しずつでも、職員の力次第で、いくらでも変わっていけることを実感しています
私も自信を持って判断できるようになれるよう、がんばります!
ふみ
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