"良い習慣"の続け方
新型コロナウイルスのまん延に伴いリモートワークが急速に普及し、運動不足解消のために何らかの運動を始めた方も多いと思います。一方、せっかく始めた運動が長続きせず、運動不足状態に戻ってしまったということも良く聞く話です。運動などの良い習慣を長く続けるためのポイントはあるのでしょうか?
コロナ禍の運動不足により肩こりや腰痛が悪化した人が増えたと情報番組等でお話がありました。私も長期にわたるリモートワークにより肩こり・腰痛が悪化し、さすがに何か対策をしないと・・・と考えるようになり、自宅周辺のスポーツジムに通うことにしました。このスポーツジムは一般的なウェイトトレーニングやランニングマシンを行うジムではなく、ウェイトマシンを使って、筋肉を伸ばし、神経との連携をスムーズにすることで、柔軟で運動効率の良い体をつくることを目指すジムでした。(イチロー選手が実践している初動負荷トレーニングというものらしいです)
ジムに通い始めた時には「頻繁に通うのは無理だろうが、効果はありそうなので続けてみるか」という程度の思いでした。しかし、実際には、通い始めて約1年経った今でも週に3~4回の頻度で定期的にジムに通い続けることができています。冒頭にお話しした"良い習慣"を長く続けることができているのです。なぜ、ジム通いが続いているのかと考えていた時、思い当たることがありました。このジムでは一人一人の体つきや課題に対してトレーニングメニューを組み、毎回のトレーニング実施後に柔軟性や体のバランスの簡易チェックを実施してもらえます。また、数か月に一度体のゆがみや筋肉量を測定できる機器・血管年齢測定器を使った詳細チェックをしてもらえるのです。トレーニング後の簡易チェック結果や詳細チェックの数値が効果指標として見える化されることで、自分の体が変わっていくことが理解でき、継続してトレーニングに励むモチベーションを上げてもらえているのだとわかったのです。
効果指標はトレーニングと同様に業務改革でも重要なポイントとなります。業務改革は短期間で成果が出るわけではなく、一定期間の継続的な活動が必要です。また、目標を達成したとしても、目標達成前の状態に戻らないよう継続的に改善活動を続けていくことも必要です。これらの活動を行うのは設計部門や支援部門の"人"です。プロセスやルールで業務のやり方をしっかり決めることも必要ですが、"人"が業務改革を推進し続けられるために適切なモチベーションを保ち続けることが重要なのです。ITIDでは適切なKPI(Key Performance Indicator)を設定・計測しながら業務改革を進めているプロジェクトが多数あり、業務改革を成功に導けています。みなさんの業務改革活動における効果指標は明確になっていますか?活動推進のモチベーションを保ち続けるためにも、効果指標を有効に活用し"良い習慣"の継続にトライしてはいかがでしょう。
シニアマネージャー 榎本将則