大人はややこしいね、周りに助けられていることを忘れないようにしよっと
今回の本は、
企業内人材育成入門
人を育てる心理・教育学の基本理論を学ぶ(著者:中原淳)
の備忘録Vol.1
本を読むペースが遅い、かつnoteを書くまでに重い腰を上げなければならないため、更新頻度は多くないかもしれませんが、あくまで私の備忘録なのでいいことにする。
毎回読んだ範囲で印象に残った文章や内容をピックアップして書き記していこうと思います。私の感想も入るのでもし読む方は一個人の感想なんだな~ぐらいで受け止めてください。
教育を提供する主体は、「企業」であって「私」ではない。
人間はだれしも「教育を受けた経験」を持っているため、誰かに何かを教えるときに自身の経験を用いて、「私の教育」を行ってしまうらしい。言われてみれば確かに、例えば友達から相談を受けたとき、「私はあのときこうで、こうしたらうまくいったからそうしてみなよ!」みたいな、経験に基づいた返答をしてしまいがちだよな、と思いました。
ただ、それはプライベートだから許されることであり、企業や組織で「私の教育」、つまり、個々の教育観や学習観を振りかざして人材育成を行うことは違うよな…
自分自身がその教育を受けて成功したり、ある学習法で勉強して成功したからと言って、それがほかの人にも当てはまるわけではないので、当然のことといえば当然のこと。(普段から気を付けたい)
近年の企業や組織の人材育成や人材開発は経営戦略の一環として取り組まれる。ともなれば、研修を受け持つ部署が教育のプログラム等を実行するだけではなく、企業や組織全体で人材育成に取り組なければならないのです。
(研修担当者にまかせっきりで、現場ではあんまりOJTやらずに人材が育たない!!とかクレーム来ること多い印象あるけど、みんなでやらなきゃね!ホントにね!)
あくまで、主体は「企業」であることを忘れずに
あなたが賢くなっていくプロセスには、さまざまな人々の助けと道具の助けがある。
学習に対する考え方は大きく3つあるらしい。
①行動主義:
同じ行動を繰り返すことによって人間は学習していくという考え方。
例えば、小学生のときの漢字ドリルとか。何回も何回も同じ漢字を書かされ、飽きるころには覚えてるよね、私は結構好きでした。
②認知主義:
人間をコンピューターになぞらえて認識する考え方。
目や耳など(マウスやキーボード)から情報が入り、一時的な短期記憶として情報が記憶される(メモリ)。それを脳が処理(CPU)して、必要であれば長期記憶(ハードディスク)として残す。必要な情報は取り出され、使われる(情報出力ディスプレイ)。
なるほどな~!
これは非常にわかりやすい。私は短期記憶がすこぶる苦手なので、おそらくメモリ1GBぐらいしかないと思います。悲しいね。
③状況主義:
これが一番納得でした。
状況主義とは、ある問題を解決しようとしたとき、その人自身の知識だけでなく、上司からの助けとか、先輩から教えてもらう手順とか、私自身が賢くなるプロセスには、多くの人や道具の助けがあるよっていう考えかた。
首がもげるぐらい頷きました。
私自身もかなり周囲の人たちやAIとかに助けられている身なので、日々感謝です…ありがとう…
①~③どれがいいとかではなくで、”学習”は複雑な現象なので、どれも学習の側面であり、様々な見方ができるよねってこと。
知っていると、自分が勉強しているときとか、「あ!これが行動主義!」とか脳裏によぎりそうでおもろい。
学ぶ目的、そして動機がはっきりわからないと、社会人はコストを払ってまで学ぼうとしない~。そして、その動機は、多くの場合、自尊心や自己実現などの高次な欲求に密接にからみあっていることが多い。
こちらに関しては私にも身に覚えがあるワ、と思って読んでおりました。
子供は学校等で先生に言われた通り素直にその教科の内容を学習してくるけれども、大人がそれができるかと言ったら難しい、少なくとも私はできないと思う。
「仕事でつまづいて、それを解決するために学習が必要」など、学ぶ動機が明確でありるときにやっと学習の準備が整うらしい。それが自己実現とかにつながるとなおのこと意気込む。
大人はなぜ子供のように学習できないのかという問い。
オトナの学習とは何か?を示す用語として「P-MARGE」というものがあるという。
P- 大人の学習者は実利的である
M- 大人の学習者は動機を必要とする
A- 大人の学習者は自律的である
R- 大人の学習者はレリーヴァンスを必要とする
G- 大人の学習者は目的志向性が高い
E- 大人の学習者は豊富な人生経験がある
というもの。(書籍からそのまま抜粋させていただきました)
研修等でもしうまくいってない場合、これに当てはめて、「受講者のしごととの関連性はあるか?」「受講者の経験とうまく繋げて話すことはできるか?」などチェックしてみるとうまくいくかも。
学習については、自身の経験との関連性とか、ストーリー性があったりした方が人間は記憶しやすい性質ですし、
忘却曲線と言ったら、エビングハウス!!っていうぐらい、わかりやすく人間は忘れる性質を持つ生き物なので、企業の社員が受ける研修の企画をするときは、P-MARGEや人間の性質を考慮して設計していきたいものですね。
(その段階まで道のりがまだまだ遠そうですが…)
それではおやすみなさい。