【読書】オンナの自由
かつて「小悪魔な女になれる本」で、一世を風靡した蝶々さん。
ハイビスカスのブランドに身を包み、金髪ヤマンバ時代を通り過ぎてきたアラサー世代女子であれば、当時きっと一度は目にしたであろうと思う。
銀座ホステスとしての恋愛テクニックをいくつも書かれてきた蝶々さんが、今やママになり、アラフォー世代となり。
久々に目にした蝶々さんの文章に描かれていたのは、意外と地に足着いた(失礼?)文面の数々だった。
ちょっと衝撃だったのが、
こちらの一文。
「39歳で人生終える前提で生きていた私」
これ、私も全く同じ事を考えて生きてきた。
厳密に言えば、私の場合は
「30歳になったら死ぬ」
という、もっとアッケラカンとした前提だったのだが。
物心ついたころから、この感覚はいつも自分の中にあり、その所為もあってなのか、
就職、結婚、妊娠、出産、起業、マイホーム購入、不倫、離婚…
と、たった20歳からのたった10年の間に人生のメインイベントをダダダダダッと駆け抜けた。
特に子どもを産んでからは、
「ああ、私カマキリだったらもう死んでるのよね」という感覚も加わり、
もうこうなったらとことん自由にやってやれ!と半分ヤケ(?)にもなっていた。
しかし、どうやら思い込みだけでは、
人は死なないようだ。
今年33歳を迎えるが、死ぬ気配はない。
むしろ、「生きている」事に対して
「ああ、今、生きている」という感覚は強くなっている。
オマケに「幸せ」という感覚付きで。
この本を読んで気付いたのは、
意外とこの「30歳になったら死ぬ」感覚は
正しかったのではないかという事だった。
自分探しにもがき苦しみ、
幸せになる条件を揃えるゴールのないゲームに翻弄されていた私は、
今、すでに死んでいる。のだ。
私らしくあること。
自由であること。
幸せであることに条件なんてない。
ということ。
あらためて意識しながら日々を重ねて生きたいと思います。
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