#236 読書記録『悪魔の傾聴』 傾聴は出会う前から始まっている
この土日は楽しみな予定が詰まっていて、楽しみがすぎるのですが……!!とりあえず今日は、ほぼ1日中、憧れの鈴木くんと遊べる(もちろんグループで、ですが。)ことになってしまったので、朝からソワソワしています。
洋服も、気取っていないラフな感じと、今度二人で会う時に着ようと思っていたお洒落めなものと、どちらにしようかなあ、と悩んだのですが、結局、後者にしました。今度会うときの洋服はまた別で考えましょう。(向こうは全く気づいてないと思いますが、なるべく「この前も同じ服着てたな。」と思われるのは避けたいですよね。)
最近は、憧れの鈴木くんと、ただ会って話ができる、というだけでも結構満足だな、という感じで、彼からもっと承認されたい、女性として素敵と思われたい、というクレクレ精神から、少しずつではありますが脱却できている気はします。
ただどーーしても、しんどい時に「連絡とっちゃいたいな。」みたいな欲はありますが。まあそれも、鈴木くんが好きなんだし、しょーがないよね!!と、自分だけは自分の気持ちを責めないように気をつけないとな、と思っています。
さてさて、今回は、先日読了したこちらの書籍のざっくりとした感想について。
■悪魔の傾聴 会話も人間関係も思いのままに操る|中村 淳彦
まず「なるほどなあ」と思ったのが、こちらの書籍の執筆者・中村さんが、現役のノンフィクションライターであることです。『話を聞くこと』が大事な職業と言えば、なんとなくカウンセラー・心理士とか、コンサルタント・教師などを想像してしまうのですが、確かにノンフィクションライターも人の話を引き出すスキルがすごく必要とされる職業ですよね。
ほとんど関係性のない他人から、短時間で信頼を得て、いかに本音に近い話をしてもらうか。
相手から「この人には何も話したくない」と思われてしまえば、良い仕事が遂行できないわけで。そりゃあ自然と、聴く力も養われていくよなあ、と感じます。
そして『聴く力』というと、なんとなく「人の話は最後まで聴く」「否定しない」「意見しない」「相手の話を邪魔をしない相槌を打つ」くらいの浅い知識しかなかったのですが、この著者の中村さんは領域は「会話」の中身だけにとどまらず、会話の舞台をどうするか、というところまで踏み込んでいます。
例えば、とある貧困女性のインタビューをした際。お相手指定のファミリーレストランにて合流すると、まず中村さんが思うのは
*店内がざわざわしているなあ。
*すぐ近くの席に、サラリーマンがいる。
*挨拶をしたところ、お相手の声が大きい。このまま話を進めたら、周りの人に彼女の話が当然聞こえてしまうだろう。
というような会話の舞台の全体設定です。こうした全体感から「彼女が話しにくいということはないだろうか?場所を変えるべきか?」という発想も、中村さんの中に浮かびます。しかし、そこで次に中村さんが気にするのは「相手のテンション」です。どういった心持ちでここにいるのか。このまま話を始めたとき、彼女は気持ちよく話をしてくれるだろうか?場所を変える場合と変えない場合のメリット・デメリットを即座に天秤にかけ、その判断材料に彼女のテンションの具合を測る必要があると捉え、
「500円!このメニューは安いですねえ!」
と、メニューを見ながら女性に声をかけます。この一言に対する彼女の反応が「そうなんです!本当にここのレストランは安くて美味しくて。いつもきているんです。」という明るい返事だったので、「場所を変えない」メリットのほうが大きい、と捉え、そのままその場でインタビューを続けたそうです。
普通に人と話す時、こんなところまで考えますかね。笑
仮に私が職業としてインタビュアーだったとしても、ここまで深度の深い配慮はとてもではないけどできないと思います。傍から見ればなんともない雑談パート、なんなら場所の選定や、待ち合わせのメールのやりとりから、すでに中村さんの領域展開は始まっているのです。すごすぎる。
ちょっとこの書籍の中身がすごすぎて……。思わず中村さんの「東京貧困女子」もアマゾンでポチって読んでいます。めちゃくちゃファンになる…。
てか普通に中村さんにちょっと気合いれて話聴いてもらったら惚れてしまいそうでやばい。やばい。(大事なので2回言っています。)
さて、その他気に入った点を、いくつかまとめておきます!
「人から好かれて〜〜!!!モテて〜〜!!!」と本気で望む人は、ほんとにこれを読んでコツコツ実践すれば絶対モテ女・モテ男になれる気がする。ガチンコでおすすめです。
2023.06.10 いて(元ていこ) 2,421 文字