見出し画像

医師国家試験における勉強の過程とサブプリAnki→QBの一例(後悔を含める)

2025年2月8日・9日と119回医師国家試験を受けてきました。パンリン9割とか超えてるわけではないのでそれ目指してる人は参考にはならないです。もっと有益なnoteもたくさんあるんでそれを参考にしてください。
このnoteでは自分が行った勉強法で結果どうなったのかという一例報告と主に後悔したことを書いていこうと思います。勉強法っていくらでもあるのですが、一つでも参考になることがあれば幸いです。

ダラダラと勉強の経過を書いているので時間ない人は最後の方の
“自分の勉強法で悪かった点“・“良かった点“だけを見てください。


4年の8月以前(CBT前)

「CBT前までに行った勉強法について」も書いているので良かったらどうぞ。私なりのAnkiの使い方も載っています。CBT前からQAのサブプリント暗記や語呂合わせは積極的に使っていました。

CBT前にQA(国試版)の内科・外科、産婦人科、小児科あたりは8割方見終わっていたような気がします。

4年の9月(CBT後)〜5年の8月

CBTが終わってから(4年の9月)〜5年の8月まではほぼ英語の勉強しかせず、医学には一切、手をつけていませんでした。ポリクリで先生に聞かれたことはほとんどCBT前の知識で答えていました。

5年の9月〜6年の9月

5年の9月以降はQAとインプットを大事にしようと思ってAnkiにぶち込んだサブプリント(内科・外科)を覚えていたのでQBの演習数は壊滅的でした。CBT終わり〜5年の3月のQBの演習数は4+194=198問だったみたいです。やばいですね… 一応、QAにある問題を解いていたのでなんとも言えないですが笑。6年の4月以降〜マッチング(8月)までは同じような感じでした。改訂されたQAを見たりもしつつ、これらの時期は平均して平日は3時間、休日は5〜6時間ぐらい勉強にあてていました。

CBT後〜4年の3月まで
5年の4月〜5年の3月まで


6年の4月〜国試前まで

6年の10月

6年の10月中旬に卒業試験(国試と似たような問題)があったので9月中旬〜10中旬はQB1周目問題をやっていたのですが、その問題を全部解くことできず小児、産婦人科、マイナー(泌尿器、眼科など)はCBT前に見たQAの記憶だけで卒業試験に勝負するはめになりました(泣)。卒業試験に公衆衛生も出るとのことだったのでこの時期に公衆衛生のQAを全部見ました。公衆衛生の動画は神です。必ず見てください。
一応、卒業試験にはギリギリ受かったんですけど、
もっと早くからQBを始めておけばと思いました。

6年の11月

6年の11月は卒業試験が終わった反動とノー勉バーということもあって内分泌のQAとそのサブプリントのAnkiを回してしかしてなかったですね。
12月に入りさすがにやばいなと思い始め、どういう風に勉強するのが最適かわかんなかったんでとりあえず先人の知恵と言いますか、先輩方が書いたnoteを読んでいきました。

以下が私が医師国家試験を受ける上で参考にしたnoteですね。
いろんな医師国家試験に関するnoteを見て行ったんですけど、結論としてはこの2つのnoteを参考にしてQBの1週目問題と過去問5年分を丁寧に解いていくことにしました。

6年の12月

QB1週目を終わらせるべく、1日のノルマを決めて取り組むことにしました。
成果が目に見えるのが好きだったので、下記の表をエクセルで作り壁に貼りました。QA2時間以上、QB30問以上、Anki200枚以上にしたんですけど、下記の画像より△、×が多いのがわかるように予定通りには全然進まなかったですね笑笑
この時のQA、Ankiは小児科が主ですね。12月3日〜19日の17日間かけて小児科のサブプリントを全て覚えています。19日以降にいろんな科のQBを解き始めた感じですね。知らなかった知識をQAのテキストに書き込んだり確認していたりしていたので1日50問しか解けなかったですね。QBの下にある基本事項、補足事項、TO NEXTみたいなやつも全部読んでいたのも進むのが遅くなった原因ですね。解説の知ってることは読み飛ばすべきですが振り返ってみるとTO NEXTは次に出そうなこと書いていたので読んでいて良かった側面もありました。合ってた問題も他の選択肢を理由を持って消せるようになっておくと良いです。

勉強時間はタイマーで測ってました。
居酒屋でバイトしてたのですが勉強に集中するべく12月末でやめました。

6年12月の勉強時間、やった内容

6年の1月〜国試前日

次に下記の画像が1月〜国試前日までのものです。
1月2日に全ての1週目問題を解き終わりました。(!?)
1月3日〜1月5日はMM模試2回目の間違えた問題だけやり直しをしていますね。

ちなみに直前講習(総まとめ講座、直前Assist)やサマライズなどは時間がなかったので見てません。後から聞く話、直前Assist・サマライズで何問か問題が的中してたらしいです。まぁ見てなくてもしっかり過去問を解いていたらその的中した問題も解けうるのですが、不安で余裕がある人は買って見ておくといいかもしれません。

模試に関してですが、
1月4・5日にMM模試3を、6日・7日で4テコを、14・15日で冬メックを受けました。冬メックだけは受けている時期がボリューム層に比べて1ヶ月ほど遅かったです。4テコの必修が難しくて、159点と8割を切ってしまってちょっと落ち込みました。この必修を除いてどの模試もパンリン、必修ともに偏差値が45〜55には落ち着いていました。後からわかったのですが、模試は過去問の焼き直しや同じ問題が多いようで直近の過去問をやっておくと偏差値は少し高くなるでしょうね。

この時のAnki(1月10日〜19日の10日間)は苦手かつ出題数が多い循環器、呼吸器のサブプリントを全て覚え直していました。それ以外は時間がなくてできていません。
過去問5年分ということで、1日200問ずつ(A〜C or D〜Fブロックなど)解き始めました。18日〜19日にほぼ初見で118回を解いたのですが、パンリンが合格点より+18点ぐらい取れたのでちょっと安心しつつも下振れると落ちてしまう危機感というものを感じました。(118回はブロック毎で57/75点だとパンリン落ちしてしまう)

117回以前は1周目問題と被っているので、すぐ解き終わり、間違えた問題は確認したりポイントをAnkiに入れて毎日(1月20日以降〜国試前日まで)覚えていました。今まで使ってた語呂合わせも専用のデッキを作って覚え直しました。

6年1月〜国試前日の勉強時間、やった内容

4テコで1回必修落ちしたのもあって、必修は舐めるべきではないと考え
1月23日以降のQAでさとみな先生の必修ガイドライン講座を見ました。
全部は見る時間はなかったので必修特有の検査・手技や救急のところを見てました。この動画はまじでみて良かったですね!

真似しちゃだめなんですけど、模試のやり直しをずっとサボってたんで
間違えた問題だけ冬メック・3テコ・4テコ・MM3を1月30日〜2月5日の間にやってますね。このやり直しと並行しつつ、一番出題数が多い公衆衛生のQBを1月30日〜2月5日の7日間で全問解きました。

そして2月6日、7日に全体的なやり直しとかQAのテキストを読み直したり、
各予備校が出してる予想問題や新しく出題範囲に入った内容(HITなど)を読んでいました。

国試前日の夜、唐揚げを食べすぎたのと緊張で寝るときに吐き気がして少し寝れなかったんで前日の夕食はあっさりしたやつがいいかもしれません。寝れなくても大丈夫です。

国試当日

1日目のAとBブロックはちょっと緊張しました。
おそらく周りが答え合わせし始めると思いますが、「あの計算問題、〇〇やったよなー!」とか言ってても普通にみんな間違ってたりするんで気にしなくていいし、嫌だったらノイズキャンセリング付きのイヤホンを装着することをすすめます。
1日目採点する派としない派がいるんですけど、自分の性格に合わせたら良いと思います。1日目の結果が良かったら2日目の必修とか特に楽に受けられます。一方で悪かったら眠れなくなるみたいな人はやらない方が良いと思います。僕はどちらかというと後者だったので、ちょっと気になったところだけ1日目の夜に検索して確認していました。

あとCとかFブロックって結構遅い時間までやるし、頭を使ってるからか知らないんですけど意識がフワー(?)ってして危なかったです。ブロック前はラムネ、チョコレート、ウイダーゼリーとかで糖分補給していくと良さそうです。

始まってからはあっという間で、
Fブロック終わった後の開放感はすごかったですね!

結果

結果はこんな感じでした〜!
1月に受けた模試と同じくらいの偏差値でした。受けた集団がほぼ一緒ですからね。
Bブロックは空気を読んで選択肢を選んだら上振れたって感じです。
Aブロックが個人的には一番、難しかったです。
パンリンのボーダー予想は223点だそうです。(2025年2月11日現在)
禁忌も踏んでなさそうだったので、
とんでもないマークミスをしていなければ合格でしょう。

自分の勉強法で悪かった点

・まずサブプリントをAnkiに全部入れることです。作るのにもAnkiを回すのも時間かかるし、ある疾患と違う疾患の関係性が失われうる、位置記憶できなくなるからですね。実際、私がメジャーのサブプリントだけですら全部回し切ったのは5年の9月から6年の10月と1年以上かかっていますし、一部は回しきれなくなって放置してAnkiの有用性が消えていました。
サブプリントを印刷したら赤シートで消えるので、まずそれで覚えてから本当に覚えられないところとか大事なところだけAnkiに入れて回すのが良かったかもと今では思います。まずはなるべく短期間でマイナー含め全範囲を網羅するべきでした。(マッチング試験の出る範囲によりますがそこまでに全てのQB1週目問題まで終わってると余裕があったと思います。)
QBの1周目問題はなるべく早く終わらせましょう。

・2つ目はメジャーを細かいところまで覚えすぎたことですね。めっちゃ時間かけてAnkiで覚えた割には過去5年間で一度も出題なしみたいなこともあるんで、まずはQB1周目に出てくる問題をじっくりやるべきです。厚生労働省も出る頻度を書いてる出題基準とかも見ておくと良いかもしれません。


良かった点

過去問5年分をしっかりやったことです。間違った問題の基本事項の文章とか関連のある語呂合わせだけを専用のデッキを作ってAnkiで回すのも本番でめっちゃ生きました。本番も過去問の画像とか使い回したり同じことを聞いてきました。

QAに色々書き込んで位置記憶もしてたので、比較とかもできました。
例を下記に載せます。(QA 耳鼻咽喉科メインテキストの咽頭癌・喉頭癌の説明部分より。著作権上、本文は載せられません。)実際、本番でも出ました。
漢字の中に文字や数字が入ってる系の語呂は好んで使用しました。
また何の語呂合わせを覚えているのかわからなくなり得るので何の語呂かがわかるようにしていました。語呂合わせは曖昧な記憶関係なく選択肢を選べることが多いです。脂質異常症の数値、糖尿病の数値なども覚えにくいので語呂合わせで暗記するのをおすすめします。


“口”蓋扁桃の“中“咽頭癌、“梨“状陥凹の“下“咽頭癌



やり直しAnkiの例

2つ目はさとみな先生の必修ガイドライン講座の動画を見たことと公衆衛生のQBを解いたことです。必修は舐めてたらボコられる可能性があるし、必修特有の問題があるのでしっかりこの動画を早めに見て対策してください。また公衆衛生は一番出るので、固めてたらB・C・E・Fを少しだけ安心して解けると思います。

3つ目は模試のやり直しをしたことです。各予備校ともに質の高い問題を作ってくださっています。実際、似たような問題も出ました。私は時間がなかったので間違った問題だけ解き直したのですが、時間があればもう一度解くのもありです。

4つ目は腸活です。ガチです。
直前期はバランスの良い食事を摂りましょう。脳腸相関という言葉があるように脳と腸は密接につながっています。バナナ、納豆、ヨーグルト、でかいヤクルトみたいなやつなどを食べて腸内細菌を味方につけましょう。
あと、日光が上から降り注ぐお昼に外に出ていろんなところを散歩してたんですけど、運動とストレス発散になりましたね。



最後に

医師国家試験受けるまでは不安で仕方なかったのですが、受けてみるとしっかりと努力してきた分の結果が返ってくるように思います。ですから、私より早く主に1周目問題と過去問5年分を解いた人、それらの問題だけじゃなくて他も解いている人は私以上の結果を出す可能性が高いです。

人間は忘れるしミスをする生き物です。完璧である人間はいません。
ただしマークミスには気をつけてください笑

何とかなります。
体調管理と食生活には気をつけて頑張ってくださいね!(腸活ですよ〜笑)

               〜完〜


いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集