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自分から先に譲ること

今日の言葉

菜根譚より引用

前段13)一歩譲り、三分与える
狭い小路の処で人に会った場合には、自分は一歩踏み留まって他人を先に通してやり、また、おいしい食べ物がある場合には、人も欲求するのは人情の常であるから、自分のものを三分ほど減らして他人に分け与えてやるがよい。このように一歩譲り三分を与える心構えをもっていくことは、一つの極めて安楽な処世の方法なのである。

【引用元 講談社 菜根譚 著 久須本文雄】

自分から先に譲ること

先日、車1台がギリギリ通れる狭い道で、向かい合った2台の車が停止し、その横でドライバー同士が口論していた。

どうやら、どちらが道を譲るかで揉めているようだった。

どちらかが「私が譲ります」と一言言えば問題はすぐに解決するのに、両者とも「譲りたくない」様子で、口論は続いていた。

車に乗る目的は目的地に早く到着すること。

それなのに「譲れない」というプライドが邪魔をして、お互いに前に進めていないことにも気づいていない。

先に譲ることを「相手のため」「自分が負けた」と考えるから、上手くいかないのだと思う。

自分の安楽のためと捉えれば、自分から譲る方がメリットがあることが分かるはず。

こういった気づきを得るには、『菜根譚』のような本から学びながら、自分の言動を省みることが大切だと思う。

菜根譚前段「一歩譲り、三分与える」を読んで、そう感じました。

オススメの本

※ブログで紹介した久須本文雄著の『菜根譚』は絶版のため、岩波文庫の菜根譚のリンクとなります。


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