【エクセル】"０"を除外して平均を求めるには
おはようございます。こんにちは。いたをです。
今日もエクセル関数のお話をしたいと思います。
まずは、今日初めていたをnoteを訪問した、または昨日（9/10）の記事をお読みになってない、のでしたらこちらの記事からご覧ください。
（Ctrlキーを押しながらリンクをクリックすると、別タブでページが開きますよ）
昨日は平均を求める関数として、「AVERAGE」関数と「AVERAGEA」関数をご紹介しました。計算の対象セルに文字列が入っていた場合に、文字列を無視して平均を求めるのかそれとも「０」として平均を求めるのかで使い分けるんだよ〜、ってお話でしたね。
１．それでは、こんな表の場合はどうでしょう？
昨日と同じデータ表を作成しています。
松山店は自粛要請のため、８月は店を閉めたので売上はありませんでしたので「０」となっているという話でしたね。右隣のセルに但し書きとして
※ 自粛要請により閉店
と表記されています。
さあ、この時に平均を求めたいのですが、松山店を含めて６店舗で計算しますか？ それとも含めずに５店舗で計算しますか？
昨日ご紹介した「AVERAGE」関数、「AVERAGEA」関数ともに”0”では６店舗の売上高平均になっています。
ここでお決まりの、「ちょっと待ったぁ！」ですね。
松山店を除いて５店舗の売上高平均の数字が欲しいんだけど！
という声が聞こえてきました（ホンマかいな！）。
”0”を除外して平均を計算したいときの関数ってないんですか？
ありますよ！
２．条件を指定して数値の平均を求める「AVERAGEIF」関数があります
ざっくり説明すると「AVERAGEIF」関数は「条件にあったものだけを平均してくれる」関数なのです。
条件はここでは何でしょうか？
そうですね。「松山店を除いた＝売上”０”は平均の対象からは外す」ですね。
実際に「AVERAGEIF」関数を使ってみましょう。その方が理解が早いと思います。上の図をご覧ください。
=AVERAGEIF(B2:B7,"<>0")
このような関数式を立てています。
（１番目の）引数の「B2:B7」は分かりますよね。２番めの条件を探す範囲となります。今回は平均を求める範囲でもあります。
２番めの引数の「"<>0"」は条件となります。この「<>」は〇〇ではない！という意味になります。すなわち「０ではない」ということです。
実は「AVERAGEIF」関数には３番めの引数があるのですが、ここでは省略しています。省略すると１番目の引数で指定した範囲と同じということになります（指定するとどうなるかはこの後にご紹介します）。
結果は５店舗の売上高平均となっていますね。
３．「AVERAGEIF」関数の実力発揮はこのような場合
「AVERAGEIF」関数の実力発揮の例も挙げてみましょう。上の図をご覧ください。この場合、
「月～土の来店客数の平均を求めたい」
「平日の来店客数の平均を求めたい」
２つの条件でそれぞれの来店客数を計算で求めたいわけです。月～土の来店客数の平均は「AVERAGE」関数で求められますが、「平日の」という条件が付けば「平日＝土曜日は除く」ということになります。
そうなると「AVERAGEIF」関数の登場です。
=AVERAGEIF(B2:B7,"<>土",C2:C7)
という関数式を立てていますね。
１番目の引数「B2:B7」は分かりますね。２番めの条件を探す範囲となります。
２番めの引数「"<>土"」は条件となります。すなわち「土ではない＝土曜日は平均を求める対象から外します」ということです。
３番めの引数「C2:C7」も分かりますね。今度は［平均の計算をする対象範囲］ということで、「B2:B7」セル範囲の中で、「土」が見つかったB7セルから行を右にスライドしてC7セルを除外した残りのセルの平均を計算します！ってことになるわけです。
４．やはり空白セルは無視されるので注意です
［平均の計算をする対象範囲］に空白のセルや文字列の入力されたセルが含まれている場合、それらは無視されますので注意が必要です。
すなわち前回のような例だと使えないよ！ってことです。
メモ！
「AVERAGEIF」関数：［範囲］のなかから［検索条件］を満たすセルを検索し、見つかったセルと同じ行（または列）にある［平均対象範囲］のセルの数値の平均値を求めます。
=AVERAGEIF(［範囲］,［検索条件］,［平均対象範囲］)
・・・［平均対象範囲］で文字列、空のセルは無視されます。
今日は条件を指定して数値の平均を求める「AVERAGEIF」関数についてお伝えいたしました。
それではまた。
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