【エクセル】20日締め、翌月10日支払いの引落日(営業日)を求めたい
こんばんは。いたをです。
一昨日・昨日とエクセル関数を使って、締め日や営業日などお仕事に関係する日付計算の考え方についてご紹介してきました。
今日はその3日目として、引き落としが土日祝日に重なった場合、翌営業日に引落日を繰り下げる日付計算について考えてみます。
といっても昨日までに考え方のヒントはご紹介してきました。
EOMONTH関数:数カ月前や数カ月後の「月末」を求める。
WORKDAY関数:土日と祭日を除外した「期日」を求める。
この2つの関数を組み合わせれば引落日の計算ができそうです。
それではいってみましょう。
1.20日締め、翌月10日支払い?
表題にもあるように「20日締め、翌月10日支払いの引落日(営業日)を求めたい」を例として考えていきましょう。
まずは締日と引落日のイメージをつかんでおきましょう。
20日締めですので、20日以前の取引に関しては翌月10日の支払(引落)となります。
21日以降の取引に関しては10月の締日に廻りますので、引落日(支払日)は翌々月10日払となります。
ということは、取引の日付によって翌月か翌々月に分岐するということになりますね。IF関数の出番がありそうです。
2.まずは引落日を求めてみます
それでは10日の引落日を求めてみましょう。
EOMONTH関数を使えば良かったですね。
EOMONTH関数の2つ目の引数をIF関数で条件分岐させています。
DAY関数でA3セルの取引日から日(day)を取り出し、20日以前か21日以降かによって、EOMONTH関数の2つ目の引数を当月末日か(0)翌月末日(1)かに切り分けているわけです。
最後に10を足して、10日払の日付を出力しています。
結果を見てみましょう。
いいですねぇ。10日支払が並びました。
3.最後に営業日ベースで考えましょう
でもちょっとまってください!10月10日は日曜日で銀行はお休みですよね。
10日が休日の場合は翌営業日払いという考えのもと、「引落日-1」で引き落とし日の前日を求め、その1営業日後(引落日)を求めることにします。
求めた引落日1日前(振込1日前)の翌営業日を使って、今度はWORKDAY関数を使用して、その翌営業日を求めます。
いかがでしょうか。引落日が「10月11日」の営業日で求められましたね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
もうひとひねり。実際の現場での振込業務などは、複数・大量の支払になりますので支払日の前営業日~2営業日前までに設定されています。また給与・賞与振込は2~3営業日前とやや早く設定されている事が多いです。
ということで、WORKDAY関数の引数の[日数]にマイナスの数字を入れてあげることで事前の振込を行う営業日を求めることが出来ます。
なるほどね。
さて、3回にわたっていろんなエクセル関数を駆使して締め日や営業日などお仕事に関係する日付計算の考え方についてご紹介してきました。
いかがでしたでしょうか。
日付や時刻を自在に操れるエクセルの楽しさを是非体験してみてください。
それではまた。
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