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【エクセル】四則演算を使うか、関数を使うか、それが問題だ。
(2021/10/8:図表修正、加筆しています)
おはようございます。こんにちは。いたをです。
初めていたをさんのnoteにお越しになられたみなさま。ようこそです。
ご常連のみなさまもありがとうございます。
今日は、いつものようなHow toモノの記事とはちょっと違ったテイストでお届けしようと思います。
さっそくですが、このような集計表を作っています。
毎日の売上があって、横に累計を計算、表示させていこうと考えています。
さぁ、貴方はどんな計算式を立てますか。
1.例1)昨日までの累計に今日の数字を足し算する(四則演算)。
まぁ、これは説明は要らないと思います。前日の累計に今日の売上高を足していくという式を立てています。あとはオートフィルしていくだけでいいですね。
2.例2)SUM関数を使って累計を計算する式を組み立てる。
エクセルの絶対参照(セル固定)と相対参照(一つずつ参照するセルを移動)を組み合わせる方法です。
累計を出したいセル(D2)を選択して、オートSUMボタンをクリックします。 すると「=SUM(D2)」と入力されます。
入力された数式に続けて「=SUM(D2:D2)」と入力して、
累計の基点となる最初のセル(D2)を絶対参照にします。方法はカーソルを左側の「D2」合わせてF4キーをクリックします。
すると「=SUM($D$2:D2)」と表示されるはずです。
あとは出来上がった関数式を下にオートフィルするだけ。
セルの左上に緑の三角マークが付いているセルが表示されています(エラーインジケーター)。今回は問題はないのでそのままにするか、「エラーを無視する」で消してしまいましょう。
3.あなたならどちらを選びますか?
2つの計算式の立てかたをご紹介しました。
あなたならどちらを選びますか?
いたをさん的には
どちらでもOKです。
先日の記事「平均:AVERAGE関数の落とし穴に気をつけよう」でも取り上げましたが、大事なことは、誰もが使えて検証しやすい表作成といった視点を大切にしたいね、ということだと思います。
今回は、みんな大好きSUM関数を使いましたが、実は・・・、
SUM関数にも落とし穴が潜んでいます。
下の表をご覧ください。
同じ数値の計算を左はSUM関数で、右はセルを一つひとつ足し算で、それぞれ計算しています。
おかしなことになってますね。SUM関数では答えが「110」となっています
なんでこんなことになってしまったのでしょうか?
あえて、分かりやすいようにヒント(三角帽子)を出しているのですが、原因がお分かりになりますか?
そうなんです。C列は書式設定が「文字列」となっています。
文字列ということは計算されません!
そして、SUM関数の計算結果がエラーになりません。
4.エクセルに慣れてきた人こそ、特に要注意
SUM関数は合計値を出すのに必ずと言っていいほど使います。
例えばこれが1ヶ月分、いや数カ月分の金額だったら…
そう思うとゾッとしませんか。
エクセル関数はとても便利です。
でも、
あれ?答えが違ってるな?って思ったら、計算式だけでなく、計算対象のセルも確認してみましょう。もしかしたら、セルが文字列になっているかもしれませんよ。
そして、
関数を学んでどんどん使いこなしていくことはとっても重要ですが、誰もが使えて検証しやすい表作成を考えるならば、四則演算も活用していくことが大切だと思います。
今日は、「四則演算を使うか、関数を使うか、それが問題だ。」ということで、エクセルに慣れてきた人こそ、特に要注意ですよ。ということをお伝えしました。
それではまた。
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