87 Googleが日本の金融に参入
Insight Tech アイタスクラウド営業担当です。
またもビッグニュースです。
Googleが日本の金融に本格参入するとのこと。
Google、日本で金融本格参入へ 国内スマホ決済買収
2021年7月8日 日本経済新聞
Googleが買収した企業は「pring(プリン)」というアプリで送金・決済等を行えるサービスを提供する資金移動業者とのこと。
こちらの企業は直近JCBと連携してクレジットカード会社から加盟店への売上金支払いを銀行を介さずアプリを通じて送金する実証実験を国内で初めて行うなど先進的な取り組みをされているようです。
今回のニュースでポイントになりそうな部分を私なりに整理してみました。
①Googleは何故資金移動業者を買収した?
Google Payをご存知でしょうか。
おそらく日本ではApple Payの方が知られてると思いますが、
クレカ、Suica、その他ポイントカード等を登録してスマホで決済できるようにするウォレットサービスです。
ご利用になられている方はご存知かと思いますが、クレカや他の電子マネーを登録して一箇所にまとめ、スマホで簡単に決済できるようにするいわば管理ツールなので、単体で決済できるものではありません。
故にPayPayのような還元率の高いスマホ決済サービスの利用者はあまり使わないツールだったかと思われます。
金融市場への参入にあたり自社でもスマホ決済・送金できるサービスが必要であったため、資金移動業者の買収に至ったのかもしれません。
②何故日本でやるの?
単純に「まだ勝てる市場だから」と思われたのかなと感じました。
経済産業省の資料によると、2018年時点での日本のキャッシュレス決済比率は24.1%にとどまっているため、キャッシュレス化が遅れている国で参入の余地が十分にあると判断されたのかと思います。
(画像:経済産業省「キャッシュレスの現状及び意義」より抜粋)
ここで「キャッシュレス決済」と呼んでるものは、PayPay等の決済アプリに限らずSuicaなどのカードに電子マネーをチャージして利用しているものも含まれているので、スマホ決済に限定すればもっと少数になる見通しです。狙い目なのも納得ですね。
今混迷を極める金融業界が今後どのように変わっていくのか。
目が離せません。