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Insight Tech アイタスクラウド営業担当です。
ヤマトHDとJALが連携して航空貨物輸送事業を始めるそうです。
JALにとってはリベンジとなる事業ですね。

「JALまたやるんだ」というのが最初の印象でした。そもそもJALは日本で初めて航空貨物輸送事業を始めた企業でしたが、2010年の経営破綻以降この事業から撤退しています。記事によると、航空貨物需要は変動性が高いことから、貨物専用機の運航はハイリスクな事業のようで、破綻以降JALは「貨物専用機は運航しない!」と決めていたようです。

何故またJALが参入するのかというと、機体を保有せず運航をサポートする側として入るためとのこと。
具体的には、エアバスからヤマトが機体をリースし、ヤマトからJALにサブリースするという構造のようです。JALは貨物スペースの販売と、荷物の積み下ろしといった業務を行うとのこと。

JALがエアバスで?と疑問でしたが、
実際の運航を担うのは出資先のジェットスターだそうです。ボーイングやエンブラエルでなくエアバスからリースしているのはこのためですね。

JALにとってネックであった需要の変動については、ヤマトの本業から得られる依頼で安定が見込めることからクリアになっているそう。
なるほど。

そうなると何故ヤマトがリスクを負ってまで航空貨物に手を出すのか気になりますが、現在物流業界で2024年問題という言葉が盛んに飛び交っていますね。詳細は分かりやすくまとめてくれている以下の記事に任せます。

凄くかいつまんで書くと、働き方改革によりドライバーの残業時間が年間960時間までに抑制されてしまうのですが、労働集約型である運送業の場合、稼働時時間を制限されると、稼働人数を増やして補うしかありません。しかし、ドライバーは慢性的な人手不足で簡単に補充できないので、稼働時間が減らされるとそのまま企業の売上が減少してしまうというお話です。

新たな収益源となる事業として航空貨物に的を絞ったというところでしょうか。今後はトラックでの長距離輸送の運賃が高騰しそうなので、天秤にのるかもしれません、近年は新幹線による輸送も広まりつつあるので、どちらが伸びるのか注目です。

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