
クズを根絶するの巻
昨年の秋から取り掛かっている庭のお手入れですけれども、きっかけをくれたのは「クズ」だったと思います。
彼らの繁殖力をナメていた僕は、昨年の初夏あたりに、縦横無尽に行き交うクズを庭で確認をしつつ、どうも嫌な感じがするやつらだなと思いつつ、それでも何も手を打つことなく秋を迎えました。
そのときには、すでに彼らはウチの庭にあるほぼすべての木に巻き付いて、てっぺんまで昇りつめて、「てっぺん獲ったどー」っていう無邪気な雰囲気で、わっさわさとその大きな葉っぱを風に揺らしておりました。
「死の森」
そんな風に感じました。僕はこの立派な庭を死の森にしてしまったなと思い、そのあとに敬愛する社長に「君、ちゃんとやらなあかんでー」という愛のある激励を受け、いよいよ我が家に、我が家の庭に、ちゃんと向き合って生きていくことにしようと腹を決めたのでした。
今年は、庭を歩く時間が増えています。
もちろんそれは昨今の感染症の影響を受けて、我が家にいる時間が多いということがものすごーく大きな理由ですが、やはり昨年の秋から徹底的に剪定を行って、庭がスカっとしているので入りやすくもなっています。
さらに、草も繁茂してきましたが、まずはいくつかの雑草に狙いをつけてはとにかく今は手でむしり取ってみるという体験をしています。実際に草に触れてみたり、根っこから引っこ抜いたり、うまく抜けずに引きちぎったりを繰り返すだけの時間に、たくさんの学びがあります。
いまは「スイバ」がマジで3000本くらいあったので、ひたすらむしりましたが、根っこからはぜんぜん抜けておらず、そのうちまた掘り返すことにはなりそうです。ただし葉っぱの部分をだいぶむしっているので、光合成がしづらいと思うので、ちょっとは勢いが落ちてくれるんじゃないかなと思っております。弱ったところをそのうちごそっと抜いてやろうと思います。
あとはこれから、「セイタカアワダチソウ」「フキ」「オヒシバ」あたりの雑草にターゲットを定めて、ひとつひとつを絶やしていこうと思っております。とはいえなにせ雑草はすごい生命力を持っていて、めちゃくちゃ大変な作業ですから、とにかく地道に根気よく、雑草魂に負けない超雑草魂を鍛える時間としたいなと思っています。
クズについて克服できるメドが見えてきたことで、ぼくはかなり希望の光を見出しておりまして、あの強力な雑草を倒すことに少しずつ取り掛かれていることに嬉しさすら湧いてきています。ニヤリ。
かけた時間に際して、少しずつ知識もついてくるし、経験もついてきて、コツや勘所も見えてくるものです。なんでもそうだなとつくづく思います。
今日はケイピンエースが届いたの嬉しくて、外に飛び出して、早速10本くらいケイピンエースをクズに打ち込みました。ちょっと面倒ではありますが、ドリルで丁寧に穴を空けてから、液剤をしみ込ませた薬剤浸透済の爪楊枝(それがケイピンエース)をグリグリと挿し込んで終了。
あとは薬剤が染み出していって、根っこからクズをダメにしてくれてしまうという恐ろしい、そして非常に頼もしいピンポイント型の農薬です。
明日の朝も嬉しくて、ドリルで穴を空けてケイピンエースを挿し込むことににやにやしながら作業を進めていけそうです。
ちょっとしたきっかけですが、ようやく時間が経過して、自分の家の庭に対する関与が面白くなってきました。
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