リマインダの正解な使い方
今更ながらなのですが、iPhoneに標準で入っているアプリであるリマインダの正解な、というかおそらくは本来の使い方に気づきました。
以前、別のnoteで私はToDoリストは要らないと書きました。
私自身はリマインダはチェックリストとして以外ではあまり使わないアプリであったのですが、「本来の使い方」に立ち返ると実は毎日使うアプリになるかもしれない、と最近思い始めています。
そして気づいたのは、リマインダは実はToDoリストとは似て非なるものだということです。まだ始めたばかりで慣れてない部分もありますが、どう使うのが「正解」と思ったのかをご紹介します。
なぜ「リマインダ」なのか
リマインダはiPhoneが世に出た時には実は標準アプリとして入っておらず、iOS 5.0になったから追加されたものでした。
キーノートで紹介された時のウリの機能は、時間が来たらだけでなく、特定の場所に着いたらリマインダがそこでやることになってることを知らせてくれる、というものでした。
そう、文字通り忘れていたことを思い出させてくれるのがリマインダの本来の機能であったわけです。
にも関わらず、リストになっていることとチェックマークがあることから、
「ああToDoリストがアプリに加わったのね」
的な理解を私は最初はしていて、ノートはメモ代わり、リマインダーをチェックリスト代わりに使うようになってしまっていました。
チェックリストとは、例えば、旅行のパッキング・リストのような使い方です。出張に行くにあたってカバンに詰めたものはチェックを入れ、切れてしまっていて買わないといけないものが残っているので買い物に行くときにそれを見ながら補充する、みたいな使い方ですね。
もちろん、そのような使い方をしていても良いとは思いますけれど、リマインダの使い方としてはちょっと勿体無いようです。
なぜならば、リマインダは単なるリストではないからです。
リマインダに書き込んだら、一旦は頭の中から忘れてしまって良くて、特定のタイミングで思い出させてくれる。つまり、常に頭の中に気になって残っている状態から解放されるのがリマインダの効果であり、そのような使い方をする方が賢いと思います。
リマインダを活かすには
ToDoなどのチェックリストは紙の手帳の時代からあります。
しかし、リマインダは紙の手帳ではできないことをしています。
もちろん、一旦紙の手帳にメモを書き溜めておいて、あとで時間ができた時に見返すことができればそれはリマインダのような使い方と言えるかもしれません。
一方で、あとで見返さないといけないということすら忘れてしまってOKなのがリマインダの良いところだと思います。
では、リマインダなりの効果を出すためにどのようにしたら良いかについて考えてみましょう。
何かを思いついたら、とりあえず忘れないようにリマインダに入力をします。
メモ帳ではありません。リマインダに入力です。
そして入力をしたら、思い出したい時や場所を一緒に入力しておきます。
「思いついた何か」とは事業のアイディアかもしれませんし、買い物かもしれませんし、noteのネタかもしれません。
いつ思い出したいかが決まらないのであればとりあえず1時間後にリマインドするようにしておくと良いでしょう。
というのも、1時間たつと人は半分以上忘れてしまっているので(エビングハウスの忘却曲線)、そのタイミングで呼び起こすと記憶としての定着が長くなるからです(記憶の呼び起こし効果)。
こうしておくと、セットしたタイミングで通知が入るので、それによって「ああ、そうだった」と思い出すことができます。
これが紙のToDoではできないことです。
リマインダの場合は、ToDoのように何かを行う期限を入力する訳ではなく、思い出したいタイミングを入力するというのがポイントだと思います。
私の場合はリマインダの入力にはApple Watchを使うことが多くなってきました。手元に向かって「Hey Siri、東京駅に着いたらリマインド。お土産のお菓子を買う」みたいに告げておくと、それでリマインダは設定され、東京駅に着いた時に手首がブルっと震えて「ああ、そうだったお土産買わなくちゃ」とできます。
リマインダならではの使い方
後で思い出したいことをリマインダに入力すると言っても、なかなかイメージがしにくい人もいるかもしれません。いくつか具体的な使い方のアイディアを出しましょう。
私は映画を見るのが好きなので、面白そうな映画の公開予定日がわかるとリマインダに入力します。
映画の名前と「観る日を決める」が入力項目で、リマインダは封切り日の2日前にしておきます。こうしておくと封切り日の良い席の予約を忘れないで済みます。
人と会う約束をする時にもカレンダーへの入力とは別にリマインダを設定することがあります。
例えば、一回目に会ったときに知ったその人の名前と趣味、どんな話をしたのかを入力して、次に会う日時の10分前ぐらいにリマインダをかけておきます。
こうしておくとその人に会った時に「ヤァ、先日は○○に付いての楽しいお話を伺えてよかったです」みたいな会話の切り出しができますし、相手も自分のことを覚えてくれていたのだと信頼してくれるでしょう。
旅行に行くときには、事前に行ってみたいところや名物の食べ物がある場所を調べて入力し、その場所の付近に来たらリマインドが入るようにします。
地図を見ながら散策をするのではなく、街並みを眺め楽しみながら歩き回ってるとリマインダが「この辺に○○があるよ」と教えてくれることになります。
準備は少し手間ですけれど、旅先であれこれ調べずに楽しむことに集中できます。
リマインダを使いこなそう
いかがでしょうか。
使い方のイメージがだいぶ湧いてきたでしょうか?
リマインダを使いこなしている人にとっては当たり前で新鮮味のないものかもしれませんけれど、探求中の私にとっては結構画期的な使い方です。
リマインダはToDoではなく呼び起こし機能付きのメモと考えるのが良いと私は思います。
うまく使いこなすことができればメモ帳よりもリマインダの方が多く使うことになるかもしれません。私の場合は次第にそのようになってきています。
何かアイディアが浮かんだら、とりあえずリマインダ。そして、思い出すのはそれに100%集中できる時と場所を設定しておく。
そうすることで、頭の中は今ここだけに集中することができます。
そうそう。
Apple Watchでリマインダの入力をしていると書きましたが、そう言えばApple Watchにはメモアプリはないんです。でもリマインダはあります。
私がリマインダが実はすごいんじゃないかと気づいたのは、朝の散歩でiPhoneを自宅に置いてきたときに取り敢えずApple Watchのリマインダにメモをした時でした。
「家に着いたらリマインド。noteに○○の話を下書き」
その後1時間ほど散歩して、戻ってきたときにすっかりそのことを忘れていたのですが、家に着いた途端に思い出させてもらって助かったのでした。
iPhoneのリマインダは機能がだいぶ増えて、リンクを貼り付けたり、写真を貼り付けたり、タグをつけたりもできるので、ここに書いた以上の賢い使い方がまだまだ開発できそうです。
リマインダをうまく使いこなせばマインドフルな生活ができることにもつながると私は考えるので、これからも探究をしてゆこうと思っています。
リマインダの使い方を再発見し、生活がマインドフルで豊かになったら素敵だと思いませんか?