『死靈』の俗流実存的効能
おお ゼウス! 埴谷雄高の『死靈』を、読者を元気づけるために、ぶっ生き返すために読むという読み方――べつにあんまし好きくはないけんど――で考えてみたら、どうだろう?
先生! でも生きてる人がでてきません! 生きてる設定ですけど、なんか暗く、幽霊なんじゃないでしょうか?
――ククク、良く気付いたな……そのとおりかもしれん。だが、生きる力を失いかけているどんよりした読者は、そこに自分をみいだすだろう――知らんけど……
たしかに、なんだか共感できますね! 全員狂ってるけど
『虚構船団』もビツクリの狂いぷりだじぇ……まあ読んだことないけど
でも、元気づけられるという点では、もっと読みやすくて、わかりやすい小説のほうが、良くありませんか?
ふーん、君はそういうの好きなんだァ……でもね、世界には、もうトコトン暗い夜の世界ぢやないと、満足しない人もいて、そういう人を元気にするには、トコトン暗くて、トコトン荒唐無稽な話をしてあげんといかんだに。
へー理解不能!
まあいいさ。何でも良いですよ。君は虚体を知ってる?
『死靈』のもくひょうですよね! ぜんぜん理解不能!
それでも良いですよ。俗流実存的には、わけわかめな目標、は?それなんなの?っていう猫ミームみたいな目的が要るんだよ……だって、幽霊をぶっ生き返すんだからね……それくらいしなきゃ、いけませんや。
で、で、でも、あのォ、死靈って、途中から、雰囲気とか、目的とか、なんかかわってません? いや、これは人が話してた話なんだけドゥ
ん? んーーーよく気づいたね。そうだよ。ソウナンデス。ヒルナンデス、じゃなくてヨルナンデス。実はね、俗流実存的効能を狙った読み方によって、その理由も推しはかることができるカモしれんだ。
へえ~えへぇ~えへ~へえへ~。そりゃモーレツやね。なんで?
フフ……Z世代君、それは、読んでみればわきゃるよ。読みながら考えな。
もうWikipediaやもろもろのソースであらすじは読んだよ。未完なんでしょ!読むか迷ってるぅ~
えらい! よくそこまで読んだね。第一関門突破!!本文まであと一歩だ。
よし!ブックオフに急がなきゃ(宿命感)!!
……読み終わったとき、君はぶっ生き返される――。おお ゼウス!
~未完~