失敗学 実践編
会社でFMEAやら再発防止やらのお話してたところ、濱口先生の「失敗学と創造学」、「失敗学実践編」を持っている方を発見。
失敗学と創造学は持ってますが、実践編は持ってなかったのでお借りしました。
世の中、なぜなぜ分析、5回繰り返せとか、FMEA、とかFTAとかかなりありますが、どうしても「○○さんがわるい」と人に帰着するか、「このシステムでは無理」とアンコントロールなところにいきつくか、になりがち。。。
TPS大野耐一先生の著書トヨタ生産方式のなぜなぜ分析でも、例として挙げられているのは、ものに帰着(コントロールできるところにいきついているのはさすが)
この本の中では、失敗の分析対象は物理的原因と「動機的原因」の二つとしている。
以前、日科技連さんの失敗学の講座で、濱口先生の話を聴講したときには、「なぜ(その時は)それでいいと思ったのか」と説いてました。
そのあたりの考え方は一貫している。
~~だから、××した。だって○○なんだもん(言い訳)
この言い訳は、その時正しいと思った理由であり、実際にはその行動をとると失敗してしまったので、その正しいと思ってしまった罠をちゃんと退治しよう。
くわえて、その罠を抽象化して、別の似て非なるものがないかを考える
AとBの失敗は全く同じ失敗ではない。本当だろうか?
全く同じではないが、抽象化したとき同様といえることはないか?そこまで考えて、ワナを見つけ出そう。
自分の仕事はここまで、と線引きしていると自分がした失敗を自分の範囲でとらえがち。一方で人がした失敗を、自分が似たようなことをやらかさないかという視点でみることも難しい。
なぜなぜ、FMEA、FTAとかの進め方で悩んでいる人は一度目を通してほしい本です。
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